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解決金1億円超を申し出?“ホーナー・スキャンダル”の内容とは…F1のパワーバランスが崩れる可能性

2024年02月21日(水)11:05 am

レッドブルF1を率いるクリスチャン・ホーナーはバーレーンでの冬季テストと開幕戦に備えているが、その輝かしいF1での功績を維持しようと奮闘しているものの、その状況は悪化の一途をたどっているようだ。

■スキャンダルの内容が徐々に明らかに

レッドブルF1の2026年からエンジンパートナーになる『フォード』と『F1』組織自体が、エナジードリンク会社レッドブルが内部調査をしているスキャンダルについて沈黙を破った。

“ホーナー・スキャンダル”の暴露で主導的な役割を果たしたオランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙は、ホーナーと女性スタッフとの間で争われているやりとりが実際に性的なものであったことを示唆したとして提訴されていることを明らかにした。

■ホーナーは1億円超えの支払いを申し出か?

同紙によると、そのスタッフには“長期間にわたって”性的関連のメッセージが送られており、ホーナーは彼女がレッドブル社の給与担当者に不満を漏らしていることを知ると、約65万英ポンド(約1億2300万円)を支払うと申し出たという。

ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』紙は、この女性スタッフは現在病気休暇中で、ホーナーに対してイギリスで法的措置を取ることも計画していると伝えている。

ロンドンの『Times(タイムズ)』紙は、バーレーンでプレシーズンテストが始まる今週、レッドブルはこの問題を解決しようと必死になっていると見ている。

また、この問題を調査していた独立弁護士は、実はレッドブルのオーストリア法人ではなく、ホーナーを支持するレッドブルのタイ人株主によって任命されたとも言われているが、休暇に入ったと見られている。

■レッドブル・レーシングは崩壊の危機?

しかし決定的なのは、ヘルムート・マルコ博士とフェルスタッペン陣営がホーナーを支持していないと報じられていることであり、そして、F1自体や2026年のエンジンパートナーであるフォードの支援も崩壊しつつあるようだ。

リバティ・メディア傘下のF1は「公正かつ徹底的なプロセスを経て、この問題が早期に明らかになることを願っている。現時点では、これ以上のコメントは差し控える」と声明を発表している。

■フォード「同様の高い水準の行動と誠実さを求める」と声明を発表

一方、『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』紙によると、フォードはレッドブル・レーシングのオーナーに対し、このスキャンダルに関する親書を送ったとモータースポーツ部門のボスであるマーク・ラッシュブルックが『AP通信』に公表した。

「ファミリー企業として、また非常に高い水準の行動と誠実さを自らに課している企業として、我々はパートナーにも同じことを求めている」

「レッドブルはこの状況を非常に深刻に受け止めているようだ。そしてもちろん、彼らは自分たちのブランドについても心配している」。

ホーナーとスタッフとの間のメッセージ、電子メール、写真が実際に存在することを示唆する新たな報道が出たことで、フォードの公的立場がどの程度影響されたかはわからない。

■選手権争いのパワーバランスが崩れるかもしれない

この件について元F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラは次のようにコメントしている。

「もしホーナーがチームリーダーの座を去ることになれば、レッドブル・レーシングにとって良いことではない」

「クリスチャンはいい人だし、長年このチームを率いてきた。クリスチャンはいい人だし、長年このチームを率いてきた。彼らは多くのレースで優勝し、チャンピオンシップでも共に戦った」

「もし彼が去ることになれば、チームに悪影響を及ぼし、チャンピオンシップのパワーバランスに影響を与えることになるだろうね」。

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