レッドブル・レーシングとRBの技術的な関係がますます緊密になっていることをマクラーレンのCEOであるザック・ブラウンは懸念している。
「A-Bの関係や共同オーナーの2チームが同じ土俵で戦うことは、ファンが期待するようなことではない。FIAは本当にそれについて何かする必要がある」とブラウンは主張する。
■レッドブルF1とRBの類似点を指摘
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』の特派員ミハエル・シュミットは、レッドブル傘下の両チームがそれぞれの2024年型マシンのパブリックイメージについて口を閉ざしたままだと指摘する。
「しかし、すでに2つのことがわかる。(RBの)ノーズはレッドブルと同じようにスリムで薄い“横顔”だ。サイドポッドのオーバーバイトも同様だ」
オーバーバイトとは、サイドポッドのエアインテーク(吸気口)の上面が伸びている形状で、逆に昨年までのレッドブルF1はアンダーバイトという下面が伸びている形状を採用していた。レッドブルF1の成功を受け、6チームがアンダーバイト形状を採用した。
「どちらの特徴もトレンドに完全に逆行するものであるため、ライバルたちはバーレーンのテストで、姉妹チーム間でこれほどの一致が可能なのかと自問することになるだろう」
「どちらの場合も、コピーするのが難しいコンポーネントだ」とシュミットは付け加えた。
「あのノーズデザインでクラッシュテストを突破するのは並大抵のことではない。レッドブルでさえ最初の試みでは通過できなかったんだ」
「サイドポッドの前にあるクラッシュ構造も、簡単に思いつくものではない。メルセデスはサイドポッドを押し戻し、アンダーボディの前方にスペースを作るというトリックを初公開したが、このクルマの成功はそこそこだったため、それをコピーするのは明白ではなかった」
「友好的な2チームがそれを行ったという事実は、少なくとも疑問を投げかけるものだ」。