バルテリ・ボッタス(Kickザウバー)が、ニコチン商品を控えめに推奨したことでフィンランドで批判を浴びている。
■メルセデス時代のクリーンなイメージ脱却
ボッタスはメルセデスを去ってからはクリーンなイメージを捨て、現在は口ひげと変わったヘアスタイルで、積極的かつ革新的なソーシャルメディア上の存在感を示し、複数の商業的利益を得ている。
ボッタスの最近の宣伝のひとつは、ポーランドのニコチン会社ルナ・コーポレートとのコラボレーションのようだ。ボッタスの実名は『77 Pouches(77パウチ)』ブランドにはないものの、フレーバー付きのニコチンパウチ製品ライン『77 VB Edition Arctic Berry』ではボッタスの顔のシルエットとイニシャルの『VB』がはっきりと描かれている。
ボッタスのカーナンバーは『77』だ。
■フィンランドでは禁止のニコチン含有量
フィンランドの新聞『Ilta Sanomat』は、「ボッタスは77の広告塔になることに同意したことを認めていない」と明かした。「彼のマネージャーはここ数日、コメントを求めても応じていない」。
一方、フィンランドの『Iltalehti』紙は、『77』製品は20グラムという最も強力なニコチン含有量で、フィンランドの法律で禁止されている量だと報じている。
「バルテリ・ボッタスが有害で中毒性の高い製品を故意に宣伝しているとすれば、残念なことです」とフィンランドの公衆衛生とタバコ政策の専門家組織ASHは宣言した。
■ボッタス側は否定するが・・・
『Iltalehti』紙は、ボッタスのスポンサーシップ・マネージャーであるヴィレ・アフティアイネンと連絡を取ることができたと報じているが、ボッタスが『77 Pouches(77パウチ)』との提携については何も知らないと否定した。
「アハティアイネンはこの問題を調べると約束したが、その後の連絡の要求には応じなかった」と同紙は付け加えている。
また同紙は、ボッタスは昨年末のインスタグラムの投稿で、円形のニコチンパウチの缶をポケットに入れている姿が見られたとも報じている。