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【画像】華やかなFIA表彰式、F1を3連覇したフェルスタッペン「毎週末ベストを尽くして楽しんだ」71年前のシーズン最高勝率記録を更新

2023年12月09日(土)21:30 pm

12月8日、2023年シーズンのFIAチャンピオンたちが、アゼルバイジャンの首都バクー・コンベンションセンターで開催された華やかなセレモニーで表彰された。

FIAのモハメド・ベン・スライエム会長の主催で、地元のFIA加盟クラブであるアゼルバイジャン自動車連盟(AAF)、バクー市、2016年から地元でF1グランプリを開催しているバクー・シティ・サーキット、そして公式パートナーであるロレックス、ハンコックタイヤ&テクノロジー、ブレンボの支援を得て開催された。

■フェルスタッペン「毎週末ベストを尽くして楽しもうと思っていた」

今晩のハイライトは、マックス・フェルスタッペンがFIAフォーミュラ・ワン世界選手権ドライバーズ部門のトロフィーを手にしたことだ。今季は22レースで19勝(スプリントでは6勝中4勝)を挙げた。

「もちろん、これらすべての記録を塗り替えようなどとは考えていなかったし、ただ毎週末のレースでベストを尽くし、それを楽しもうと思っていた。このような素晴らしい瞬間はそう何度も訪れるものではないからね」とフェルスタッペンは語った。自身3度目のタイトルを獲得し、71年前のシーズン最高勝率記録を更新した。

オラクル・レッドブル・レーシングのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、コンストラクターズ賞のトロフィーを受け取った。


完全制覇を達成したレッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表と妻で元スパイス・ガールズのジェリ・ハリウェル、マックス・フェルスタッペンと彼女のケリー・ピケ、セルジオ・ペレスと妻カローラ・マルティネス

F1で年間2位のセルジオ・ペレス(レッドブル)、年間3位のルイス・ハミルトン(メルセデス)もFIAの盾を授与された。

また、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)がFIAルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。

■トヨタは3つの選手権を制覇、平川亮はF1控えとWECに参戦

トヨタ・ガズー・レーシング(Toyota Gazoo Racing)は、FIA世界ラリー選手権、FIA世界耐久選手権、FIA世界ラリーレイド選手権の3つの大会で、ドライバーズ、コ・ドライバーズ、マニュファクチャラーズのトロフィーを獲得した。

トヨタ・ガズー・レーシングのセバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮は、2年連続2度目のFIAハイパーカー世界耐久選手権ドライバーズタイトルを獲得、チームは5年連続でFIA WECマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。

29歳の平川亮(ひらかわ りょう)は、2024年シーズンは引き続き同チームからWECへ参戦、同時にマクラーレンF1リザーブドライバーを務める。

■日本を制した宮田もヨーロッパへ

また、同じトヨタ系ドライバーの24歳の宮田莉朋(みやた りとも)は、2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)、スーパーGT500クラスの両方を制して、史上最年少でダブルチャンピオンを獲得し、来季は日本を離れてドライバー育成を目的とした「WECチャレンジプログラム」としてヨーロッパで活動。WECチームのリザーブドライバーに就任すると同時に、新たにFIA F2とヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦する。

■中嶋一貴、ドライバーがチャレンジできる環境作りに尽力

2024年の活動計画をしてきたTOYOTA GAZOO Racing Europe 副会長の中嶋一貴は来季の活動体制発表の中で「モリゾウさんが平川のマクラーレンF1リザーブドライバーというチャンスを後押しし、応援してくださったからこそ、切り開くことができたもの」と、モリゾーこと豊田章男氏(トヨタ自動車会長、TGRチームオーナー)へ感謝を伝えた。

また、「宮田自身の23年の活動成果も相まって実現できた」と宮田の実力を評価。

「宮田は、フォーミュラと耐久、どちらの経験も積みながら、様々な可能性が開ける」

「日本人に限らず、様々なドライバーがチャレンジできる環境を作っていく、そんなプログラムにしていきたい」

トヨタとしてはF1へは関わらないものの、ドライバーの夢を応援するという形で“モリゾー”がサポートしてトヨタ系ドライバーがF1にも再び関わり始め、トヨタの活動にも世界の注目がさらに集まりそうだ。


世界カート選手権を制覇した“未来のF1ドライバーたち”がフェルスタッペンと記念撮影

(写真:FIA)

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