カルロス・サインツが、フェラーリから提示された2024年以降の契約に不満を抱いていると報じられている。
■ルクレールは5年、サインツは1年
権威あるイタリア人ジャーナリスト、ルイジ・ペルナによると、フェラーリはシャルル・ルクレールに対し、2029年までの5年契約と、年俸2,500万ユーロ(約39億円)から5,000万ユーロ(約79億円)への倍増という巨額の条件を提示しているという。
しかしサインツが少なくとも2025年と2026年の2年契約を望んでいるのに対し、フェラーリは1シーズンの延長しか提示していないと『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙にペルナは主張している。
詳細についてはまだ詰める必要があると認めた上で、ペルナは次のように書いている。
「ルクレールは実際、マラネロでさらに5シーズン残留するという長期契約に合意している」。
しかし、サインツとの交渉はさらに難航していると伝えられてる。フェラーリは2025年以降も扉はオープンなままにし、2026年からの新レギュレーション時代をマクラーレンのランド・ノリスのような新鮮な才能でスタートしたいと考えているようだ。
「したがって、将来的にマクラーレンがサインツの移籍先となる可能性もある。とはいえ、セルジオ・ペレスが離れれば、レッドブルに空席ができる可能性もあるがね」とペルナは主張する。
■目の前に集中するとフェラーリ代表
フェラーリの目下の主な焦点はもちろん、レッドブルにできるだけ早く追いつくことだが、多くの識者はマラネロで指揮を執るフレデリック・バスールの初シーズンを終えての進歩を称賛している。
「我々は大きな一歩を踏み出した。それは、私たちに有望な未来像を提示するものだった。しかし、だからといって来年の初めにはそこにいるわけではない。あまり楽観的になりたくないんだ。なぜなら、それが今シーズンの最大の問題でもあったからだ」
「実際に選手権を獲るまでは、勝つことは気にせずに自分たちのことに集中するしかない」。