レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、2024年以降もこれまでと同じ立場でレッドブルとそのセカンドチームの運営に関与することになるかどうかはまだ不透明な状況にあるかもしれない。
■マルコが失脚する可能性もあるとの噂も
だが、世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルの創設者であるディートリッヒ・マテシッツが昨年10月に死去して以来、マルコとマテシッツの息子でありレッドブルの筆頭株主であるマーク・マテシッツや新たにCEOに就任したオリバー・ミンツラフとの関係はあまりうまくいっていないと言われている。
そして、少し前からレッドブルF1プログラムの舞台裏で大きな権力闘争が起きているという噂もささやかれるようになっており、マルコとレッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが対立しているとも報じられている。
■自分にはまだ続けていく「強さ」があるとマルコ
こうした中、マルコは最近、母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙のインタビューにおいて、自分の今後の役割に関してはこれから話し合いが行われることになると示唆している。
「シーズン終了後に、私がやることについて一般的な議論が行われるだろう。シーズン後に今後どうなるかを話し合うのはよくあることだし、これまでもそうだったよ」
しかし、マルコは同時に、自分にはまだF1で働き続けるためのエネルギーがあると主張している。
「私にはそうするだけの強さがあるよ」
そう主張した80歳のマルコは、次のように付け加えた。
「ラスベガスでは、驚くほど体調がよかったし、大抵の人よりも良かったくらいさ」。