フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、先週末に開催された2023年F1第22戦ラスベガスGPは「いいイベントだった」と語った。
●【2023F1第22戦ラスベガスGP】開催スケジュール・全セッションの結果
2021年から3年連続でF1ドライバーズタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、世界最大の娯楽都市として知られるラスベガスの中心部に設けられた市街地サーキットでのレースには批判的で、先週ラスベガスに入ってから何度も辛口コメントを行っていた。
だが、現役最年長F1ドライバーである42歳のアロンソは、もし今年のラスベガスGPに問題があったとすれば、それは単に「ショー的」要素が多いということだけではなく、「ストリップ」と呼ばれるラスベガス中心地に設けられたサーキットの方にもあったと考えている。
■問題はラスベガスの市街地コースにあり?
「バランスを見つける必要があるよ。なぜなら、このようなタイプのサーキットを走るのはあまり楽しくないからね」
現地時間18日(土)の午後8時から行われたラスベガスGP決勝1周目にスピンを喫してしまったアロンソは、母国スペインのメディアにそう語ると次のように続けた。
「時速360キロメートルで走るのに、グリップはないし、視界は悪いし、あらゆるところで跳ねまくるんだ。ひどいよ」
「外から見る分には見応えがあるのはわかるよ。だけど、このクルマは時速80キロメートルでコーナーを曲がるようには造られていないんだ。F1マシンのポテンシャルを最大限に引き出すためにバルセロナやシルバーストンのようなサーキットのために設計されているんだ」
「だから、カレンダーにおいて、伝統的なレースとのバランスをとる必要があるよ」
■スケジュールを除けば全体的によかった
だが、アロンソは、自分はフェルスタッペンのようにイベントの運営そのものに対する不満を口にするつもりはないとしている。
「レースはうまく運営されていたよ」
「おそらく、メカニックにとっても、メディアにとっても、ドライバーにとっても、スケジュールが遅すぎたんじゃないかな。だけど、2年目はもっと良くなると思うよ。マイアミでもそうだったからね」
ラスベガスGP決勝序盤にはほぼ最後尾にまで後退したものの、レース終了時にはスタートポジションと同じ9位までばん回することに成功したアロンソはそう語ると、次のように付け加えた。
「ここには改善すべき点もいつかある。でも、全体的にはいいイベントだったと僕は思うよ」。