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【F1ラスベガスGP】2024年に向けて「改善に取り組む」 来年は「深夜開催」の見直しも?

2023年11月20日(月)17:15 pm

先週末には2023年のF1第22戦ラスベガスGPが開催されたが、現地16日(木)の20時30分から開始されたフリー走行1回目は、開始から10分もたたないうちに赤旗が振られ、そのままセッションが終了することになってしまった。

●【2023F1第22戦ラスベガスGP】開催スケジュール・全セッションの結果

■初日に大きな混乱が発生したラスベガスGP

これはマンホールの蓋が外れてしまったことが原因だったが、F1とレース主催者は現地17日(金)の深夜零時に開始が予定されていたフリー走行2回目の開始を予定よりも2時間遅らせるとともに、無観客のもとで開催することを決定。実際にはフリー走行2回目の開始時刻はさらに30分遅延となり、セッションが終了したのは現地時間の午前4時というかなり異常な状況となっていた。

高額なチケットを購入してラスベガス・ストリップ・サーキットでのF1観戦を楽しみにしていた観客たちは、木曜日にはF1マシンの走行をわずか10分足らずしか見ることができなかったわけだが、伝えられるところによれば主催者側はその埋め合わせとして200ドル(約3万円)の商品券の提供を申し出たという。

そして、これに納得できない観客たちの一部は、すでに集団訴訟の手続きを開始したと伝えられている。

■もっとうまく準備するべきだったとレース主催責任者

しかし、この事件が起こる前から何週間にもわたって、地元ラスベガスの住民たちが強くこのイベントを批判していたことも確かだ。ラスベガスGPの準備のために街がかなり混乱したことに加え、チケット代が莫大なため、実際のところ、多くの住民がレースを見ることができないという状況となってしまっていた。

こうした中、F1ラスベガスGPの主催団体である『Las Vegas Grand Prix (ラスベガス・グランプリ)』のCEOを務めるレニー・ウィルムは、初めてのレース開催にあたって、いくつかのミスがあったのは確かだと認めている。

「とりわけ、地元住民の皆さんとは、もっとうまくコミュニケーションをとることもできたはずだと思っています」

『AP通信』にそう語ったウィルムは、次のように続けた。

「私たちは本当に非常に小さなチームで立ち上げたばかりでしたし、非常に短期間で取り組んでいたのです」

「1年目に起こった多くのことに目を通し、何がうまくいったのか、来年に向けて何を改善できるかを考えていくつもりです」

「私は自由席券をもっと増やしたいと思っています」

■来年は「深夜開催」の見直しも?

伝えられるところによれば、ドライバーやF1チーム関係者の中には、予選開始時刻が深夜零時に組まれるなど、セッションの実施時間帯にも問題があったと指摘する声もある。それによって、地元住民や観客ばかりでなく、ドライバーやチームスタッフにも負担が生じてしまうためだ。

F1オーナーであるリバティ・メディアの法務及び総務責任者でもあるウィルムは、そのことも来年に向けて検討していくことになるだろうと次のように付け加えている。

「フリー走行や予選のタイミングの調整を検討する可能性はあるでしょうね」。

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