2024年の契約があるにもかかわらず、セルジオ・ペレスのレッドブルでの時間は残り少なくなっているようだ。
■ベルガー、セナと組んだ経験から「ペレスはレッドブルを去るべきだ」
今週、レッドブル傘下のテレビ番組『Servus TV(サーバスTV)』に出演したF1界のレジェンドであるゲルハルト・ベルガーは、メキシコ人ドライバーであるペレスのレッドブルF1チームでの将来が非常に疑わしいことは明らかだと語った。
「レッドブルがペレスと別れるまでどれくらいの時間がかかるかについて議論されているが、私が言いたいのは、『ペレスはレッドブルを去るべきだ』ということだ」
ベルガーは、マクラーレンで偉大なアイルトン・セナとともに過ごした自分の過去になぞらえてこう言う。
「私には他に選択肢がなかったんだ」
「ペレスには再び成長できるチームが必要だ。勝てるチームメイトが必要なんだ」
「ペレスはマックス・フェルスタッペンの隣ではそれができないだろう。ミスが増えるだけだから、彼は弱くなるだけだ」。
■マルコ「ベルガーはセナと組んで速くて優れた選手がいることを学んだ」
興味深いことに、ベルガーのコメントについて質問されたレッドブルの強力なコンサルタント、ヘルムート・マルコ博士も同じ感想を述べた。
「メキシコGPの前に、私から答えを聞きたくはないだろうね」と80歳のマルコは『Osterreich(オスターライヒ)』紙に語った。
「しかし、ベルガーは自身の経験からそれをよく知っている。彼はセナとチームを組んでドライブしたが、もっと速くて優れた選手がそこにいるということを学ばなければならなかった」
■レッドブルはペレスをサポートしている
それでもマルコは、フェルスタッペンがペレスのドライバーズランキング2位獲得に貢献してくれるかどうかについては「ノー」と答えたものの、レッドブルはペレスをサポートしていると語った。
「チェコはフェルスタッペンのことは気にせず、ベストを尽くさなければならない。私たちは彼を助けようとしているんだ」
「わかるだろ、チームからの批判はなく、サポートだけだ。たぶんうまくいくだろうね」
■ペレスはいつもスピードに乗るのに時間がかかる
しかしマルコは、オースティン、メキシコ、ブラジルのトリプルヘッダーはペレスにとってタイミングが悪いと言う。
「母国でのレースは彼にとって楽なものではない。それに今はアメリカでスプリントレースもある。まさに今の彼が必要としていないものだ。彼はいつもスピードに乗るのに時間が必要なんだ」。
より短時間でマシンを仕上げていくスプリント形式は、ペレスに不利だということだ。
■ペレスには雰囲気とチームの変化が必要だ
マルコは「南米人」発言をしたにもかかわらず、ペレスとの個人的な関係はまだ良好だと主張した。
「とても良いよ。彼は僕を大いにサポートしてくれたし、マックスも同様に何人かに強く意見を言ってくれた」
「私がペレスをチームに引き入れたことを忘れてはならない。しかし、彼が今苦しんでいるのは、単にフェルスタッペンとの宿命だ。(ピエール・)ガスリーの時もそうだった」
「だからこそ、ゲルハルトの発言は正しい。ペレスには雰囲気とチームの変化が必要だ。次の2レースがどうなるか見ものだが、チームも彼も危機的状況であることは認識している」。