1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブは、先週末のカタールにおいて3年連続でのF1ドライバーズタイトル獲得を決定づけたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、父親によって創り上げられた弱点のないチャンピオンだと語った。
フランス系カナダ人のビルヌーブは、フェラーリで活躍した伝説的F1ドライバーのジル・ビルヌーブを父に持つことや、イタリア語に堪能でイタリアのテレビで解説者を務めていたこともあって、イタリアでも非常によく知られている人物だ。
そのビルヌーブが認めている現役F1ドライバーは、フェルスタッペン、カルロス・サインツ(フェラーリ)、そしてフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の3人のようだ。
■サインツは常にチームを助けてきた
イタリア北部の都市トレントで開催された『Il Festival dello Sport(イル・フェスティバル・デロ・スポルト)』に招かれていた52歳のビルヌーブは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙から最近のフェラーリについて質問されると次のように答えた。
「フェラーリの現在の状況はポジティブなものではない。だが、これも歴史の一部であり、いい時もあれば、勝利に恵まれない周期だってあるものなんだ」
「私は、サインツがやってみせていることは好きだよ。なぜなら、彼は常に向上し、所属するチームを助けてきたからね」
「しかし、今のドライバーは守られすぎているよ。もっと自由にさせるべきなんだ。ミスを犯すことさえもね」
■尊敬に値するのはアロンソ
現役ドライバーの中で好きなドライバーの名前をあげてくれないかと求められたビルヌーブは、次のように答えた。
「私はフェルナンド・アロンソを尊敬しているよ。なぜなら彼はハングリーだからだ。偉大なドライバーの違いはそこにあるんだ」
「現在ドライバーになりたいと思っている子供たちに尋ねたいと思う。君たちは情熱を持ってそうなりたいのかな? それともコマーシャルで微笑んでいるダニエル・リカルドのようになりたいのかな?」
どうやらビルヌーブは、昨年限りでマクラーレンのシートを失い、2024年にはレッドブルのセカンドチームであるアルファタウリで走ることが決まっているオーストラリア出身のリカルドのことはあまり好ましく思っていないようだ。
■無敵のフェルスタッペンには弱点がひとつもない
一方、3年連続でF1チャンピオンとなったフェルスタッペンと、2年連続でコンストラクターズタイトルを手中に収めたレッドブルについて尋ねられたビルヌーブは、次のように答えている。
「レッドブルが無敵だというのは間違いだよ。無敵なのはフェルスタッペンだ」
「彼の強さは、子供だったことが一度もないということだ。彼は小さい頃から成熟していたよ。非常に厳しかった父親(ヨス・フェルスタッペン)によって、チャンピオンになるべく創り上げられたんだ」
そう語ったビルヌーブは、次のように付け加えた。
「実際のところ、現時点において、マックスにはひとつたりとも弱点はないよ」