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限界を超えたF1カタールGP・・・ドライバーの体調不良と不満続出「脱水症状、熱中症、めまい、出られないサウナ、走行中に嘔吐」開催時期と縁石が問題

2023年10月09日(月)23:05 pm

うだるような暑さの中で行われたF1カタールGPの後、F1は自問自答しなければならないかもしれない。

●【2023F1第18戦カタールGP】決勝レース・全セッションの結果

■暑さは開始前から懸念

カルロス・サインツ(フェラーリ)は木曜日にサーキットに到着した時、砂漠の暑い季節にF1がカタールに来たのは間違いだったと思ったとスペインの記者団に対し語っていた。

「来年は違う日程(2024年11月29日〜12月1日)になることは知っているけど、そうだね(スケジュールミスだった)」と語った。

世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンも、「出発前に気温をチェックしたが、正直に言って、あまり楽しみではなかった」と同意した。

■体調不良と不満続出

彼らの予言は日曜日に現実となり、F1のもうひとつの失策であるタイヤが破壊される縁石のせいで、多くのドライバーが3ストップ作戦を強行した結果、体調を崩すドライバーが多く出てしまった。

また、カタールは全面的に改修されたばかりで、F1はそのモルモットだった。フェルスタッペンは「新しいアスファルトはまだ油分が汗のように吹き出している状態だった。初日はただ滑り回っていたので、スポーツとしては少し愚かに見えた。たぶん、将来のために考慮すべきことがあるかもしれない」と語った。

実際、ルーキーのローガン・サージェント(ウィリアムズ)は重度の脱水症状のためレースからリタイアした。

チームメイトのアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は完走したものの、レース後にメディカルセンターに運ばれ、急性の熱中症と診断された。

また、ランス・ストロール(アストンマーティン)はマシンからすぐに降りて、視力の問題に苦しんでよろよろしながら救急車に向かった。

バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は『Viaplay』に「体が冷えなかった。まるで出られないサウナにいるような気分だった」と述べた。

ジョージ・ラッセル(メルセデス)はストレート走行中に体を冷やそうと必死に手に風を当てながら、手を使わずに運転する姿が目撃された。

エステバン・オコン(アルピーヌ)はヘルメット内で2回嘔吐したことを認めた。「呼吸するためにバイザーを開けなければならなかった。クルマの中は地獄だったよ」とフランス人のオコンは語った。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)も「これは限界を超えているよ。このような状況が再び起こったら、何かを考え出さなければならないだろう」。

ランド・ノリス(マクラーレン)は表彰台に上がった後、「あまりにも暑すぎて、あまりにも危険だった。このことについては僕たちが話さなければいけないことだ。このような形で判明したのは残念だ」と語った。

■来年は同じ事は起こらない?

しかしながら、FIAはすでにスケジュールの問題に対処している。来年のカタールGPは暑い季節が終わった12月(2024年11月29日〜12月1日)に開催される予定だ。

しかし、ノリスは今年に関しても「それ(開催時期)は考えるべきだった。最初からそんなことは起こるべきではなかった」と語った。

マックス・フェルスタッペンに次ぐ2位でフィニッシュしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、F1は実際にはもっと酷かったかもしれない状況を実際に回避できたと考えている。

「木曜日は今日より4度か5度くらい暑かったと思う。そういう意味では、これ以上ひどくならなくてよかった。明らかに僕たちは話し合いが必要だ。この週末からたくさんのことを考えたよ」。

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