マクラーレンは20日(水)にオーストラリア出身のルーキーF1ドライバーであるオスカー・ピアストリと2026年までの契約を結んだことを発表した。
マクラーレンでの先輩ドライバーであるランド・ノリスの契約は2025年までとなっており、現時点ではピアストリの方が長くマクラーレンで走り続ける可能性があるわけだ。
■40歳までレースを続けられれば幸せだとピアストリ
現在まだ22歳のピアストリだが、すでに最近メルセデスとの契約を2025年まで延長したルイス・ハミルトンと同じくらい長くF1で走ることを想像しているようだ。7度F1ドライバーズタイトルを獲得した実績を持つハミルトンが2025年シーズンを迎えるときには40歳になっている。
「そこに到達するまで、あと18年ある」
微笑みを浮かべながらそう語ったピアストリは、次のように続けた。
「もし僕が40歳になってもレーシングカーで走っていて、自分のやっていることを愛しているとしたら、それは人生において有意義な、かなりいい18年だと思うよ」
「もちろん、上に行けばプレッシャーは大きくなるだろうし、ほかの仕事なども増えてくるだろうね。でも、その年齢でレースができていれば、僕はすごく幸せだと思うよ」
■チームメートのノリスにはレッドブルとの噂も
一方、現在23歳のイギリス人ドライバーであるノリスに関しては、レッドブルがマックス・フェルスタッペンのチームメート候補として興味を持っていることを明らかにしている。
また、最近ではノリス本人も、友人でもあるフェルスタッペンのチームメートになることに前向きに考えるかもしれないとほのめかしている。
■メディアが煽っているだけだとブラウン
こうした中、マクラーレン・レーシングCEOのザック・ブラウンは、ノリスとレッドブルの噂について質問されると次のように答えている。
「彼は聞かれた質問に答えただけだと思うよ。誰もがそれを煽っているのだと私は思っている」
「私は、彼らはいい仲間だと思っている。どんなレーシングドライバーも、ほかのライバルと競争したいかどうか尋ねれば、『ルイスのチームメートになりたい』、『マックスのチームメートになりたい』、『フェルナンドのチームメートになりたい』という答えが常に返ってくると思う」
「だから、みんなが彼が答えた質問を拾い上げて少しばかり煽ったのだと思うし、それがF1なんだ。でも、それで構わないよ。彼はいい境遇にいるよ」
■ノリスとピアストリのコンビに大満足のマクラーレン
だが、仮にレッドブルが2026年に向けてノリスの獲得に動いたとしても、ピアストリと2026年までの契約を結んだことでブラウンの気持ちには少し余裕が生まれたと考えてもいいかもしれない。
「彼は急速に成長している。彼はどんどん競争力を増している。彼は我々が期待していたことをすべてやってみせているよ」
ピアストリについてそう語ったブラウンは次のように付け加えた。
「ランドとオスカーの組み合わせは、とても素晴らしいドライバーラインアップだと私は思っている。我々は2人のドライバーにとても満足しているよ」