アルファタウリのチームCEOであるピーター・バイヤーが、ダニエル・リカルドの復帰が予想よりも遅れる可能性があると示唆した。
■4レースの欠場が確定しているリカルド
今季のF1第12戦ハンガリーGPからニック・デ・フリースに代わって角田裕毅のチームメートを務めることになったリカルドだが、第14戦オランダGPの金曜フリー走行でクラッシュし、左手に7か所もの骨折を負ってしまった。
34歳のリカルドは、その後、第15戦イタリアGPと第16戦シンガポールGPを欠場。そして、今週末に鈴鹿サーキットで行われる第17戦日本GP(24日決勝)も欠場となることが確定している。
■第18戦カタールGPでの復帰は微妙?
これまでに伝えられたところによれば、かつてレッドブル時代に6勝をあげた実績を持つリカルドの復帰は第18戦カタールGP(10月8日決勝)になるだろうと考えられていた。
だが、バイヤーはこのほどドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』に次のように語り、リカルドはカタールGPでの復帰も微妙であり、実際にF1マシンに乗れるようになるのはテキサス州オースティンで行われる第19戦アメリカGP(10月22日決勝)になるかもしれないと示唆している。
「我々としてはダニエルが10月初めのカタールに間に合うよう願っている。遅くともオースティンにはね」
「それについては慎重ながらも楽観視しているよ」
■リカルドの復帰が遅れればローソンのタイトル争いにも影響?
現在リカルドの代役を務めているニュージーランド出身ドライバーのリアム・ローソンは日本のスーパーフォーミュラに参戦しており、10月28日(土)から29日(日)にかけて鈴鹿サーキットで開催される最終2レースで今季のタイトル獲得を目指すことになっている。
その日程はF1第20戦メキシコGP(10月29日決勝)と重なっており、仮にリカルドの回復が思わしくなく、10月中に復帰できない状況となれば、レッドブル、そしてアルファタウリとしては再び難しい問題を抱えてしまうことになるだろう。
ともあれ、リカルドの順調な回復を祈りたいところだ。