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フェルスタッペンが主張「レッドブルは僕に合わせてF1マシンを開発しているわけではない」

2023年09月01日(金)17:38 pm

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、チームが自分のドライビングスタイルに合うようにマシンを開発しているのではなく、チームが用意したマシンに自分のドライビングスタイルを合わせているだけだと主張した。

■同じマシンなのに差が大きいフェルスタッペンとペレス

今季は2021年と2022年のF1チャンピオンである25歳のフェルスタッペンがここまでの13戦で11勝をあげるという圧倒的な強さを示しており、3年連続でのドライバーズタイトル確定も時間の問題となってきている。

33歳のメキシコ人ドライバーであるチームメートのセルジオ・ペレスも、シーズン序盤には第2戦サウジアラビアGPと第4戦アゼルバイジャンGPでは勝利を飾り、フェルスタッペンとほぼ互角のパフォーマンスを発揮していた。

ところが、ペレスはその後第7戦モナコGPから第11戦イギリスGPまで5戦連続で予選Q3進出に失敗するという苦しいスランプ状態に陥ってしまった。その一方でフェルスタッペンは好調を維持し、第5戦マイアミGPから先週末に行われた第14戦オランダGPまで9連勝を達成している。

■レッドブルF1マシンはフェルスタッペンに合うように開発されている?

こうした中、F1関係者の中には、レッドブルは事実上のナンバー1ドライバーであるフェルスタッペンのドライビングスタイルに合わせて2023年型F1マシンの開発を行っているに違いないと考えている者も多いようだ。

例えば、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフもオランダGPが開催された先週末のザントフォールトにおいて、これまでにF1で6勝しているベテランドライバーであるペレスのペースとフェルスタッペンのペースにこれほど大きな差があるのは「奇妙」だと語り、そうした疑念を抱いていることを暗に認めている。

そして、ペレス自身も、フェルスタッペンのフィードバックによってレッドブルが開発している2023年型マシンの方向性に自分がうまく対応できていないのが現在の状況を生んでいる理由だと考えているようだ。

ペレスは、今週末に第15戦イタリアGP(3日決勝)が開催されるモンツァで木曜日(8月31日)に次のように語り、今のレッドブルF1マシンはフェルスタッペンのドライビングスタイルに合う形で開発されてきているのだと示唆している。

「ほかのドライバーよりも自分のドライビングスタイルに適応しやすい改良がマシンに施されることもあると思うんだ」

■マシン特性に対応できるのが自分の強みだとフェルスタッペン

だが、モンツァでドイツのメディアからその件について質問されたフェルスタッペンは、苛立った表情を浮かべながら次のように答えた。

「これらのコメントはでたらめだよ」

「僕はいつも可能な限り最速のマシンを作るように言っているんだ。人々は僕のドライビングスタイルはどういうものなのかと聞いてくるけれど、僕はマシンを速く走らせるために必要なことをやっているだけだよ」

「僕は『僕がフロントをもっと感じられるようにマシンを設計してくれ』みたいなことは言わないよ」

そう主張したフェルスタッペンは、次のように付け加えた。

「僕は自分の強みのひとつは、マシンの特性に適応できることだと思っているんだ」

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