先週末にザントフォールト・サーキットで行われた2023年F1第14戦オランダGPではマックス・フェルスタッペンがセバスチャン・ベッテルの記録に並ぶ9戦連続勝利をポール・トゥ・ウィンで達成し、今季の勝ち星を11勝に伸ばしている。
●【2023F1第14戦オランダGP】レース結果・全セッションの結果・開催スケジュール
■ペレスにレッドブルのシート喪失危機?
その一方で、チームメートのセルジオ・ペレスは予選7番手と精彩を欠き、レースでは表彰台圏内にまでばん回したものの、タイヤ交換のためにピットに戻る際に壁にマシンをぶつけ、それが原因となったピットロードスピード違反により5秒ペナルティーを受けたことで表彰台を逃してしまった。
こうしたことから、レッドブルが今季限りでペレスとの契約を解除する可能性が高まったと報じているメディアも多いようだ。
■レッドブルとフェルスタッペンが望むチームメートはノリス?
そして、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、現F1チャンピオンであり、2023年シーズンも圧倒的な強さでF1を支配しているフェルスタッペンは、もし契約の問題さえなければ、マクラーレンのランド・ノリスを新たなチームメートにしたいと考えているはずだと推測している。
7度F1王者となった伝説的ドライバーであるミハエル・シューマッハを兄に持つ48歳のラルフ・シューマッハは、母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に次のように語っている。
「私の推測では、マックスが最終的に自分のチームメートを決めることになると思う。そういうことはよくあるものなんだ。(アイルトン)セナの時もそうだったし、僕の兄もその権利を持っていたよ」
「フェルスタッペンのようなドライバーがチームの成功に大きく貢献している時は、可能な限り彼が望むものを与えるのがいいと思うね」
実際のところ、レッドブル首脳のヘルムート・マルコも、現在2024年まで契約があるペレスの後任として23歳のイギリス人ドライバーであるノリスに興味を抱いていることを認めている。
しかし、先週末に行われた2023年F1第14戦オランダGPの予選でフェルスタッペンに次ぐ2番手タイムを刻んで見せるなど、最近非常に好パフォーマンスを発揮しているノリスだが、マクラーレンと結んでいる現在の契約は2025年までとなっており、早期に移籍が実現する可能性はそれほど高くはなさそうだ。
■ノリスとその話はしたとフェルスタッペン
しかし、興味深いことに、フェルスタッペン自身もこのほど『Sky Italia(スカイイタリア)』との最近のインタビューにおいてノリスが自分のチームメートになるのを望んでいることをほのめかしている。
「僕たちはその話をしたことがあるんだ」
そう認めた25歳のフェルスタッペンは、次のように付け加えている。
「だけど、彼はマクラーレンと非常に長い契約を結んでいるし、今後どうなるかなんて誰にもわからないよ」