現在レッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメートを務めているセルジオ・ペレスだが、今季は第7戦モナコGPからスランプに陥ったこともあり、今季限りでそのシートを失う可能性があると考えている関係者やメディアも少なくないようだ。
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■まだペレスを信じているとヘルムート・マルコ
しかし、実際のところ、メキシコ出身の33歳のペレスは、レッドブルと2024年までの契約を結んでいる。
そして、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、ペレスが契約通り2024年も残留するのは「間違いない」としている。
80歳のマルコは、スウェーデンのストリーミングサービス『Viaplay(ヴィアプレイ)』に次のように語った。
「我々はまだ彼を信じているよ。彼は今シーズンを2位で終えなければならない」
「彼は時々自分自身にプレッシャーをかけるが、正直なところ、マックスの隣でやるのは誰にとっても難しいことなんだ」
■クリスチャン・ホーナーはダニエル・リカルド復帰を希望?
一方、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ペレスとは2024年までの契約があることを認めつつもマルコほど積極的にペレス残留を主張してはいないようだ。
フェルスタッペンと同じオランダ出身の元F1ドライバーであるクリスチャン・アルバースは、『De Telegraaf(テレグラーフ)』に対し、ホーナーはダニエル・リカルド(アルファタウリ)を2024年にレッドブルに復帰させたいと思っているのではないかと次のように語っている。
「この頃では、ホーナーとヘルムート・マルコの意見が合わないことが目立ってきている」
「私は、ホーナーはリカルドをあのマシン(レッドブル)に戻したがっているように感じるんだ」
■すでにペレス離脱は合意済みだろうとラルフ・シューマッハ
また、ドイツ出身元F1ドライバーであり、7度F1王座についたミハエル・シューマッハを兄に持つラルフ・シューマッハは、33歳のペレスが来季もレッドブルに残留することはできないだろうと考えている。
「レッドブルでの彼の日々はもう限られていると私は思っているよ」
「マルコは決して情に厚いわけではない。だが、私はペレスがそれにうまく対処できておらず、それがこのような深刻なミスにつながっているのだと思う」
「ペレスは週末を通して不機嫌で、失望し、放心状態のように見えたよ」
テレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語った48歳のラルフ・シューマッハは次のように続けた。
「私は、すでに今シーズン終了後に決別することで合意しているのだと思うよ」