NEXT...F1開催スケジュール

伝統あるシルバーストンを「F1カレンダーからはずすことはない」とドメニカリCEO

2023年07月05日(水)17:53 pm

先週末には2023年F1第10戦オーストリアGPが開催されたが、その決勝日にあたる2日(日)に、レッドブルリンクが2030年までF1開催契約を延長したことが発表されていた。

■今週末にはシルバーストンのF1開催契約延長も発表?

そして、今週末には第11戦イギリスGP(9日決勝)が開催されるが、その舞台となるシルバーストン・サーキットの開催契約延長のニュースがそこで発表される可能性が高くなってきているようだ。

F1とシルバーストンが結んでいる現在の開催契約は2024年までとなっている。同じく2024年までの契約を有していたレッドブルリンクが2030年までの契約延長を手にしたことからみれば、シルバーストンでのイギリスGPも少なくとも2030年まではF1カレンダーに載ることになる可能性が高いだろう。

■シルバーストンをなくす選択肢はないとF1最高責任者

このほど、F1最高経営責任者(CEO)であるステファノ・ドメニカリは、1950年に現在のF1シリーズが初開催されたシルバーストンでのレースは「常に」F1の一部であり続けなければならないと語り、間もなく新たな契約を結ぶことになるだろうと示唆している。

「シルバーストンは非常に重要なレースだ。10チーム中7チームがイギリスに(ファクトリーが)あるわけだからね」

「イギリスにおけるモータースポーツの伝統には驚くべきものがあるし、我々のカレンダーの中でも特別な位置を占めており、これからも常にそうあり続けるだろう」

「我々には非常に強固な関係があるし、近いうちにそれがもっと長期間にわたることを発表することになるだろう。なぜなら、F1がシルバーストンに来るのは普通のことだからだ」

「シルバーストンが幸運なのは、イギリスのチームたちと伝統によって、失うことができない唯一の場所だからだ」

そう語った58歳のドメニカリは、次のように付け加えた。

「シルバーストンをなくすという選択肢はないよ」

■ロンドンでのF1開催は非常に難しい

一方、少し前からF1が首都ロンドンで市街地レースを開催することを検討しているようだとの噂がささやかれており、そうなった場合、F1初開催の地であるシルバーストンがF1カレンダーから抜け落ちる可能性もあるのではないかと考えられている。

だが、ドメニカリは、実際にロンドンでF1を開催するのは非常に難しいだろうと認めている。

「もちろん、ロンドンは信じられないほどものすごい都市だが、ものすごい都市には、ものすごい難しさもあるんだ」

2014年シーズン序盤までフェラーリのチーム代表を務めていたドメニカリはそう語ると、次のように付け加えた。

「象徴的な景観という点では素晴らしいだろうね。だが、現実的には非常に難しいだろう。そのようなプロジェクトを検討するには、現在のF1の大きさからすると、あまりにも複雑なものになるだろうね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック