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アルファタウリ新CEOのピーター・バイエルがコメント「レッドブルとアルファタウリは相乗効果を生む必要がある」

2023年07月05日(水)17:12 pm

アルファタウリのCEOに就任することが決まっているピーター・バイエルが、イタリアのファエンツァを拠点とするチームが2024年以降はレッドブル・レーシングとの関係をさらに緊密なものにしていくことを認めた。

■2024年にはチームマネジメントが変わるアルファタウリ

2006年からレッドブルのセカンドチームをチーム代表として率いてきたオーストリア出身のフランツ・トストは今シーズンを最後に退任し、その後任としてバイエルがチームCEOに、そして新たなチーム代表には現在フェラーリでレーシングディレクターを務めているフランス出身のローラン・メキースが就任することになっている。

バイエルのCEO就任時期に関しては、発表当初は2023年シーズン後とされていた。だが、バイエルは先週末に今季のF1第10戦オーストリアGPが開催されたレッドブルリンクに姿を見せ、トストと一緒にピットウォールでセッションの成り行きを見守っており、すでにCEOとしての活動をスタートさせているようだ。

2022年5月までFIA(国際自動車連盟)のF1エグゼクティブディレクターを務めていたバイエルは、このほど母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語っている。

「理想的なタイミングだよ。レッドブルでもマネジメントの変更が行われたが、それによってローランと私のためのスペースが空いたんだ」

「我々はいい友人だよ」

メキースについてそう語ったバイエルは、次のように続けた。

「私がFIAにいたとき、ローランはセーフティーディレクター(安全対策責任者)だったんだ」

「我々は常にとてもいい関係にあった。我々はイタリアでの生活がどのようになるのかについて意見を交換したよ」

■レッドブル・レーシングとの関係もより密接に

レッドブル首脳のヘルムート・マルコによれば、アルファタウリは2024年には再びチーム名が変わり、新たなスポンサーもつくことになるという。

そして、マルコは、今後に向けたアルファタウリの改革の一環として、ほとんどのパーツを自分たちで設計・製造するという方針をやめ、ルールが許す限りにおいてレッドブル・レーシングの技術的ソリューションを取り入れていく方針であることも明らかにしている。

「それは、相乗効果を見出すためだ」

バイエルはそう語ると、次のように続けた。

「もちろん、ただマシンをコピーすることはできない。なぜなら、FIAはそれを比較的早く見つけてしまうからだ。しかしながら、レッドブルから多くのパーツを入手することは許されている」

「だが、エアロダイナミクスのような中心的な部分は今後も自分たちで開発しなければならない」

■2チームの相乗効果をうまく発揮することが重要

アルファタウリは当初からレッドブルの事実上の“Bチーム”だと見なされてきている。だが、バイエルはこれまでのところその“相乗効果”がうまく発揮されたことはなかったと主張し、次のように続けている。

「私は相乗効果が発揮されなければならないと思っている。だが、まだそこには至っていない。それはまたスポンサーと従業員も同じだ」

「我々は、才能あるエンジニアのために競争力を高め、彼らにチャンスを与えようと取り組むこともできる」

バイエルはそう付け加え、すでにマルコが発表したように、アルファタウリがこれまで通りファエンツァの本部を維持する一方で、チームの一部をイギリスに移すという計画を進めることを認めている。

バイエルによれば、自分が以前FIAに務めていたことによって有利になることのひとつは、彼がバジェットキャップの導入に中心的な役割を果たしたことだという。

「多くのチームがコストキャップに苦労しているが、私はFIAでそのプロジェクトを管理し、チームに謝り続けていたよ」

微笑みを浮かべながらそう語ったバイエルは、次のように続けた。

「しかし、今ではスポンサーに多くの違いをもたらしているのがわかる。政治もますます重要になっているから、レースを担当するのがローランとなり、私がビジネスを担当することになる」

「簡単に言えばそういうことだが、そういう形でやっていくことに意味があるんだ」。

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