レッドブルのヘルムート・マルコ博士によると、セルジオ・ペレスは土曜日のオーストリアGPスプリントレースで「チームワーク」に問題があったという。
●【2023F1第10戦オーストリアGP】全セッションのタイム、周回数
■ホーナー代表「ペレスを支持している」
クリスチャン・ホーナー代表は、レッドブル・リンクで開催されるチームのホームレースに臨み、ペレスの最近の調子の悪さが最終的に彼の更迭につながるのではないかという憶測をかわした。
「みんな、彼のことを完全に支持している」
「チェコの後任についての議論など無関係だ」。
■ペレス、フェルスタッペンとは話し合った
今週末はメキシコ人のペレスが調子を上げているが、ワールドチャンピオンのマックス・フェルスタッペンはスプリントの1周目にハイスピードで芝生に突き飛ばされ、明らかに激怒していた。
ペレスはレース後、チームメイトが「怒っていた」ことを認めながらも関係は「大丈夫だよ」と答えた。
「僕らは1番手と2番手だったけれど、視界がとても悪かったからそれについて話しただけだったんだ」
「マックスがそこ(右側)にいることに気づいた時、ちょっと遅すぎたんだ。それで終わりだよ」
■フェルスタッペン「もうクリアだから記事にしなくていいよ」
オランダ人ドライバーのフェルスタッペンも、この問題についてメディアと話すことには消極的だった。
「僕たちはそれについて話し、クリアにしたからもういいんだ。それが人間というものだよ」とスプリントレースの勝者は言った。
「それについて記事を書く必要はない。あるいはクリック数を稼ぐために、そうすることもできるかもしれないね」。
■マルコ博士「すべて不必要なことだった」
しかし、気まぐれなマルコ博士は、オーストリアの放送局『ORF』の取材に対し、記者に引用される事は気にしていなかった。
「ペレスの方がスタートは良かったが、あの時点ではまだ何も問題なかった」
「でも、その次に誰かを芝生に押しやったことは、特にウェットコンディションでは良いチームワークとは言えなかったね」
「第1コーナー以降のすべては不必要だった」
「第3コーナーでマックスがアグレッシブに攻めるのは予想通りだったよ」
「でも、チェコ(ペレス)とよく話してみないとね。彼の立場からどうなのか聞いてみるよ。でも、最終的にはマックスが前を走っていったから、すべてがうまくいったんだ」
■ペレスはレッドブルに残れるのか?
ペレスが最近調子を落としていることで、2024年までの契約があるにもかかわらず、レッドブルでの継続的な在籍が難しくなっているとの見方もある。
「僕は失ってなんかいないよ」とメキシコ人ドライバーは土曜日に主張した。
「レースで勝っていたのに、突然ひどいドライバーになることはないんだ」
「僕は荒れた時期があったことはわかっている。多くのドライバーがそうだ。でも、レッドブルのドライバーがそうである時は、なおさらそう感じるものさ」。