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【レッドブルF1】ペレスのスランプは「僕の問題ではない」とフェルスタッペン

2023年06月19日(月)17:12 pm

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、チームメートのセルジオ・ペレスが最近調子を落としていることは「僕の問題ではない」と主張した。

■大差がついたフェルスタッペンとペレス

先週末にモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた2023年F1第9戦カナダGPでも今年3年連続でのドライバーズタイトル獲得を目指すフェルスタッペンがポール・トゥ・ウィンを達成。これでフェルスタッペンはここまでの8戦中6戦で勝利するという圧倒的な強さを誇っている。

その一方で、第2戦サウジアラビアGPと第4戦アゼルバイジャンGPで優勝を遂げ、シーズン序盤にはフェルスタッペンとほぼ互角のパフォーマンスを見せていたペレスだが、第7戦モナコGP以降は3戦連続で予選Q3進出を逃すなど明らかに調子を落としている。

この結果、ドライバーズランキングトップのフェルスタッペンとの差はすでに69ポイントにも広がってしまっている。

■ペレス不振はプレッシャーのため?

33歳のメキシコ人ドライバーであるペレスも、ここ数戦の状況は自分でも「非常に心配」だと認めている。

「僕にはただスピードがなかったし、その理由はわからないんだ。わけがわからないよ」

「マックスと僕はタイヤの扱い方が少し違うんだ。それが関係あるのかどうかはわからないけれどね」

今シーズンのレースはあとまだ14戦残っているとは言え、現時点でのフェルスタッペンとの差を考えれば、もはやペレスは今年のタイトル争いから脱落してしまったと考えている者が多いのは事実だろう。

その差をこれから縮めることができると思うかと質問されたペレスは、次のように答えている。

「現時点では、僕は自分のスピードのほうがもっと気になるんだ」

「僕には調子を取り戻す必要がある」

元F1ドライバーのギド・ヴァン・デル・ガルデは、シーズン序盤には2023年のドライバーズタイトル獲得を狙うと強気の姿勢を見せていたペレスだけに、モナコの予選Q1でクラッシュするという大きなミスを犯して以降プレッシャーによって精神的ダメージを受けているのではないかと次のように語っている。

「彼は大きなプレッシャーを抱えていて、それにうまく対処することができていないんだと思うよ」

■シート喪失さえ噂されるペレス

実際のところ、現時点ではまだドライバーズランキングにおいてフェルスタッペンに次ぐ2番手に位置しているペレスだが、カナダGPで2位となり、今季6回目の表彰台に上ったフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)との差はわずか9ポイントにまで縮まってきている。

仮にペレスがこのまま不振から抜け出せず、ライバルたちに逆転されるようなことになれば、レッドブルがチームとして目標に掲げているドライバーズランキング1位2位独占という目標も達成できなくなってしまう可能性もある。

最近では、レッドブルがペレスとの契約解除を考えているようだとの噂がささやかれるような状況となっているだけに、ペレスとしてもレッドブルの地元で行われる次戦オーストリアGP(7月2日決勝)ではなんとしてもいい結果を残しておきたいところだ。

■それは自分の問題ではないとフェルスタッペン

一方、3年連続でのタイトル獲得に向けて順調な歩みを進めているフェルスタッペンは、ペレスが最近のレースでペースを落としていることについては「気にしていない」と主張している。

「そうだね、もしも僕がいなかったら、レッドブルの状況はかなり違ったものになっていただろうね」

「3回連続でQ3進出を果たせなかったのは、満足できることではないよ」

「だけど、僕はそのことを気にしているわけでもないんだ。チームはそのことに取り組んでいるはずだし、それはチームに聞いてみてよ」

そう語った25歳のオランダ人ドライバーは、次のように付け加えた。

「それは僕の問題ではないんだ」

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