フェラーリのカルロス・サインツは、同じスペイン出身の先輩F1ドライバーであり、友人でもあるフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の人気が再び高まってきていることが自分に影響を及ぼすことはないと主張した。
■アロンソの活躍をよろこぶスペインのF1ファン
現在28歳のサインツは、2021年からフェラーリで戦っており、2022年のイギリスGPでは優勝も果たしている。スペインのF1ファンたちもサインツが“赤い跳ね馬”を駆ることをうれしく思っているのは間違いないはずだ。
しかし、今年スペインのF1ファンの関心をもっと集めているのは、2005年と2006年のF1チャンピオンである41歳のアロンソが非常に活躍していることだ。アロンソはここまでに2位1回、3位4回の合計5回も表彰台に上っている。一方のサインツは、今季はまだ一度も表彰台に上ることができていない。
実際のところ、サインツとアロンソにとってのホームレースだった先週末のスペインGPでは、フェラーリのサインツよりも、アストンマーティンのアロンソの方が地元の観客から大きな声援を受けていたのも事実だ。
■アロンソの活躍に嫉妬してはいないとサインツ
「僕はそれを見ているし、完璧に理解しているよ」
母国スペインのラジオ局『Cadena SER(カデナSER)』の番組『El Larguero(エル・ラルグェロ)』に出演したサインツはそう語ると、次のように続けた。
「それは自然なことだよ」
「彼は2度F1チャンピオンになっている。だから、そのことを僕が悩んだり気にしたりするようなことはないよ」
「ひとつだけ強調したいのは、僕は自分のためだけでなく、スペインのためにF1にいるんだ。母国に表彰台や勝利をもたらすためにね」
■アロンソは今の状況を楽しんでいるはず
「だけどフェルナンドにとっては、これほど長い間F1にいたのに、人々が再び関心を抱いてくれているのを見るのは、とてもうれしいことに違いないよ」
そう語ったサインツは、次のように付け加えた。
「彼はそれを楽しんでいると僕は思うよ」。