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【F1スペインGP予選】フェルスタッペンが余裕でポールポジション!トップ3は新鮮な顔触れ、Q1・Q2は波乱の展開、角田裕毅は15番手

2023年06月04日(日)0:29 am

2023年F1第8戦スペインGP(バルセロナ-カタルーニャ・サーキット)の2日目、予選が行われた。

●【2023F1第8戦スペインGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)、3番手はランド・ノリス(マクラーレン)だった。

■【Q1】波乱!いきなり赤旗!ルクレールが敗退!

18分間のQ1セッションが始まると、角田裕毅(アルファタウリ)が先頭で続々とコースインしていった。雨の可能性も出ていることからドライのうちに早めにタイムを残しておきたい。

全員がソフトタイヤでコースインしていったが、「ピットレーンは湿っている」とジョージ・ラッセル(メルセデス)が報告し、画面でも確認できた。また、ターン1〜3のカメラには雨粒がついていて、一部の観客も傘を差しているのが映っている。何かが起こりそうだ。

先頭の角田が、ターン11でハーフスピンをしてイエローフラッグが振られた。タイヤにはフラットスポットも確認できているのでこのタイヤではもう走れない。コース上をクローズアップすると湿った部分があるのが確認できたため、これがスピンの原因のようだ。

コースインしたラッセルは「雨が降っていると思う」と報告している。

その後、残り14分13秒で赤旗が出てセッションは中断。目視では雨は確認できないが、見た目では分からない程度に湿ったウェットパッチがコースのあちこちにあり、角田に続きフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)やニック・デ・フリース(アルファタウリ)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)ら多くのドライバーが突然姿勢を乱してコースアウト。そして、セクター3でバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)がスピンしグラベルにハマったところで赤旗が出されたが、その直後、自力で抜け出した。

セッションは約8分間中断して再開した。

残り11分を切ったところで、セクター3でイエローフラッグが振られた。デ・フリースが先ほどと同じターン11でスピンしてグラベルに一瞬出てしまったが自力でコースに戻れた。「なにやってるんだ」と自分自身を責めている。

ウェットパッチがあるせいか、残り時間がゼロになった時点での16番手以下はラッセル、ランド・ノリス(マクラーレン)、ボッタス、サージェント、角田裕毅となっており、Q1敗退の危機だ。

最終アタックでラッセル、ノリス、角田裕毅が抜けだした。今度はチェッカーを受けたセルジオ・ペレス(レッドブル)が15番手とギリギリのラインで、誰か1人上がればQ1敗退だ。

上がれる可能性が高いのは19番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)だったが、ターン2でトラックリミットを超えてしまいタイム抹消。ルクレールはQ1を突破できず「アウト?信じられない」と嘆いた。昨年のF1スペインGPのポールシッターは、2019年F1モナコGP以来のQ1敗退となった。

■【予選Q1敗退】F1スペインGP
16 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
17 ケビン・マグヌッセン(ハース)
18 アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
19 シャルル・ルクレール(フェラーリ)
20 ローガン・サージェント(ウィリアムズ)

■【Q2】また波乱!ペレス、ラッセル、角田裕毅が敗退!

Q1はギリギリで通過したセルジオ・ペレスだったが、15分間のQ2の残り2分過ぎ、ターン5でコースアウトしてしまった。その傷めたタイヤのままもう1周アタックするしかない。そしてそのままアタックに入ったものの、11番手に終わったことを告げられると「信じられない」とショックを隠しきれない。

角田裕毅とデ・フリースのアルファタウリ勢もここで敗退となった。角田裕毅はQ3進出に十分なタイムを出していたが、ターン5でのトラックリミット違反によりタイム抹消となっていた。

また、セッション後のリプレイでは、メルセデス勢がホームストレートで接触するシーンが映し出された。

ラッセルの後ろにピッタリついたハミルトンは、アウト側に並ぼうと左に出たところ、右フロントウイング翼端版がラッセルの左リアタイヤに接触した。「ラッセルがアクセルを戻してすごく危険だった」とハミルトンは訴えた。

ラッセルの右側にはフェラーリのサインツがいて、ラッセルはそれを避けるようにやや左にマシンを寄せたところだった。ラッセルは謝罪していたが、右側のフェラーリが気になったのかもしれない。

■【予選Q2敗退】F1スペインGP
11 セルジオ・ペレス(レッドブル)
12 ジョージ・ラッセル(メルセデス)
13 ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)
14 ニック・デ・フリース(アルファタウリ)
15 角田裕毅(アルファタウリ)

■【Q3】フェルスタッペンがスペインGP初ポールポジション

12分間のQ3が始まった。

フェルスタッペンとのポールポジション争いが期待される地元の英雄アロンソだが、コースアウトした際にフロアにダメージを受けた影響で、テープで応急処理を続けている。一発勝負になりそうだ。

まず最初のアタックを終えた時点で、唯一新品ソフトタイヤを履いたフェルスタッペンが2番手ハミルトンを0.924秒引き離してトップタイムを記録。他は全員中古タイヤとはいえ、圧倒的な速さだ。まだタイムを残していないのはアロンソとヒュルケンベルグだ。

そして残り3分を切ると全10台が続々とラストアタックに出ていった。

アロンソも修復が間に合いコースインすると、観客はひときわ大きな声援で後押しする。しかし、手負いのマシンでは思うようにタイムが伸びず、母国GPでのポールポジション争いが期待されていたが9番手に終わった。

最終的にフェルスタッペンが安定した余裕の走りでF1スペインGP初のポールポジションを獲得した。地元のサインツが限界の走りで約0.5秒まで近づいた。そこから僅差の3番手にはノリスが入った。

明日の決勝レースは、日本時間22時から始まる。

■【予選】F1スペインGP
1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
2 C.サインツ(フェラーリ)
3 L.ノリス(マクラーレン)
4 P.ガスリー(アルピーヌ)
5 L.ハミルトン(メルセデス)
6 L.ストロール(アストンマーティン)
7 E.オコン(アルピーヌ)
8 N.ヒュルケンベルグ(ハース)
9 F.アロンソ(アストンマーティン)
10 O.ピアストリ(マクラーレン)
11 S.ペレス(レッドブル)
12 G.ラッセル(メルセデス)
13 G.ジョウ(アルファロメオ)
14 N.デ・フリース(アルファタウリ)
15 角田裕毅(アルファタウリ)
16 V.ボッタス(アルファロメオ)
17 K.マグヌッセン(ハース)
18 A.アルボン(ウィリアムズ)
19 C.ルクレール(フェラーリ)
20 L.サージェント(ウィリアムズ)

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