シャルル・ルクレールは、『SF-23』と名付けられた2023年型フェラーリF1マシンに手応えを感じているようだ。
14日(火)に2023年型F1マシン『SF-23』を発表したフェラーリは、その後すぐにイタリアのフィオラノ・サーキットでシェイクダウンを行っている。
■フェラーリには勇気があるとサインツ
2021年にマクラーレンからフェラーリに移籍後今年で3年目のシーズンを迎えることになるスペイン人ドライバーのカルロス・サインツは、新車発表と同時にメディアの前で2023年型マシンのシェイクダウン走行を行ったのはいいことだと思うと次のように語った。
「フェラーリがこのような日を設けたことは、正直に言って素晴らしいと僕は思うよ」
「F1には今、メディア、ファン、パートナー、メカニック、プロジェクトのエンジニアたちが一堂に会す、このようなイベントが必要だよ」
「僕たちは、勇気を持ってそうしたんだ。通常、こういうタイプの周回では問題が発生する可能性もあるからね」
■2023年型マシンのコンセプトは昨年と同じ
フェラーリは、特に2023年型マシンのリアエンドに関してはカメラマンのレンズにとらえられないようにしていたようだ。だがそれでも、サイドポッド下の新しいエアインテークなどが注目を集めていたようだ。
マッティア・ビノットに代わって今年からフェラーリをチーム代表として率いることになったフレデリック・バスールは、2023年型マシンは2022年型マシンの進化版であることは間違いないと次のように語っている。
「コンセプトは同じだし、それが適用されているよ」
「ルール上、すべてをひっくり返すような余裕はないんだ。なぜなら、バジェットキャップ(予算上限)があるため、前年のマシンから可能な限り多くのパーツを引き継ぐように気をつけなくてはならなかったんだ」
■昨年のマシンよりよくなっているとルクレール
サインツと交代で2023年型マシンのシェイクダウンを行ったモナコ出身ドライバーのルクレールは、公式タイヤサプライヤーであるピレリが供給した“デモンストレーション用タイヤ”で10キロメートル走っただけではそれほど多くのことはわからなかったと認めたものの、シミュレーターでのテストに基づけば、2023年型フェラーリF1マシンは「違う感触だし、よくなっている」と語り、次のように付け加えた。
「このマシンで目標を達成できないという理由はないよ」