スイスに拠点を構えるザウバーにとって、アルファロメオというチーム名でF1を戦うのは2023年が最後となる。
そして、このチームで2年目のシーズンを迎えることになるバルテリ・ボッタスとチームメートの周冠宇は、今年の自分たちのF1マシンは「速い」と考えているようだ。
2026年から正式にF1活動を開始することになるアウディが25パーセントの株式を取得したことが明らかとなっているザウバーは、7日(火)にアルファロメオ2023年型F1マシンを発表した。
■今年のマシンは速そうだとボッタス
33歳のフィンランド人ドライバーであるボッタスは、その2023年型マシンが発表される前にテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語っていた。
「僕は色やカラーリングが大好きなんだ。ある意味では、さらに贅肉がそぎ落とされているよ」
「僕はシミュレーターでもテストしたけれど、速そうだ。改善すべき点は改善されているよ」
■弱点は全て改善されていると周
そのボッタスのチームメートとして今年2年目のF1シーズンを迎える中国人F1ドライバーの周も2023年型マシンに大いに期待しているようだ。
「これまでのところ、シミュレーターでは全てがうまくいったよ」
そう語った23歳の周は、次のように付け加えた。
「僕たちは全ての弱点を改善したし、また中盤で戦うことができるよう期待しているよ」
■チーム体制が大きく変わった2023年のアルファロメオ
昨年までチームを率いていたフレデリック・バスールが今年からフェラーリへ移籍したアルファロメオだが、その後任として昨年までマクラーレンのチーム代表を務めていたアンドレアス・ザイドルが新たなチームCEOに迎えられている。
そして、そのザイドルの下で、ザウバーのマネジングディレクターでもあるアレッサンドロ・アルンニ・ブラヴィが、現場でチームを率いることになっている。
また、2023年に向け、アルファロメオはこれまでタイトルスポンサーを務めてきたポーランドの企業『オーレン』に替えて、『ステイク』を新たなタイトルスポンサー迎えている。
アウディとの新プロジェクトが進められていく中、人事態勢やスポンサー体制が大きく変化したザウバーが、アルファロメオという名称で戦う最後のシーズンとなる2023年にどういうパフォーマンスを見せるのかに興味が持たれるところだ。