先ほどフェラーリはマッティア・ビノット代表の辞任を発表したが、イタリアのメディアは、ビノットが2023年にフェラーリのチーム代表としてとどまることはないと確信していた。
フェラーリは同様の報道を最終戦アブダビで否定していたが、ジョン・エルカーン会長の支持を失ったことでビノットが退任する、という最新の主張についてはコメントを控えていた。
『Corriere della Sera(コリエーレ・デラ・セラ)』は、この新たな報道の情報源の一部は「シャルル・ルクレールの側近につながるもの」だったと述べている。
■辞任はルクレールによる批判が原因か
同紙によると、アルファロメオのチーム代表であるフレデリック・ヴァスールが後任となり、ビノットはテクニカルディレクターなどの別の役割でチームにとどまることはないとのことだった。
そしてフランス人のヴァスールはルクレールのマネジャーであるニコラス・トッドと親しく、ルクレールは最近、マラネロの2022年シーズンを強く批判していた。
「この2年間はすごくフラストレーションがたまるものだった」とルクレールは語り、2024年以降もこのチームにとどまるかどうかについては「様子を見る」とも答えている。
■ビノットは技術者としては優秀との声
フェラーリに近い筋として知られるレオ・トゥリーニは、ビノットの離脱は「エルカーンにとっては損失、ビノットにとっては敗北、そしてレッドブルにとっては勝利」だと述べている。
『マッチTV』のロシア人F1コメンテーター、アレクセイ・ポポフもこうコメントしている。「ビノットはチームを率いるべきではないが、私ならテクニカルディレクターとして彼を残しておくだろう。しかし恐らく、彼は望んでいなかったのだろう」。
一方、元レッドブルドライバーのロバート・ドゥーンボスは、『Ziggo Sport(ジゴ・スポルト)』にこう語った。「(この報道が出た時点では)まだゴシップだが、火のない所に煙は立たぬだよ」。
「何かが変わるのは確かだ。冬のテストで勝てるクルマがあることがわかったのに、マネジメントのミスで100ポイントを捨ててしまったのだから、(解任する理由は)それだけで十分だろ」。