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F1最高責任者がセバスチャン・ベッテルに新たな役割をオファーする可能性も?

2022年08月05日(金)10:03 am

セバスチャン・ベッテルが、F1 最高責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリから新たな仕事を依頼されるかもしれない。

2014年シーズン序盤までフェラーリのチーム代表を務めていたことでも知られるイタリア出身のドメニカリは、今季のF1第13戦ハンガリーGPが開催された先月末のブダペストで、2010年から13年にかけてF1ドライバーズタイトル4連覇を果たした実績を持つベッテルが今シーズンいっぱいで引退するという決断をしたと耳にしたときは驚いたと認めている。

そのとき、ドメニカリは次のように語っていた。

「それについてはニュースで読んだよ。私はこれからセバスチャンと話をするつもりだ」

■F1引退表明後のベッテルと話し合ったドメニカリ

そして、ドメニカリは今週、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に対し、引退発表後のベッテルと実際に話す機会があったことを認め、次のように語った。

「何よりも、我々は彼の決断と今後のことについて話をしたよ」

「セバスチャンはこれからも常にF1との関連を持ち続けることになる。そしてもちろん、我々はそのつながりが将来も密接であり続けることを望んでいる」

「もし彼が我々のシステムの一部になることに興味を持ち、お互いの取り組みの仕方が合うのであれば、もちろん私は彼を歓迎したいと思うよ」

「しかし、シーズンを終えたあと、彼が自分の気持ちを整理し、家族との時間を楽しみたいと考えていることは我々もすでに知っていることだ」

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、もしもベッテルがF1での新しい役割を担うことになるとすれば、それは環境主義、持続可能性、社会進歩の分野に関係するものになるだろうと予想している。

■F1の環境対応策は計画よりも進んでいるとドメニカリ

実際のところ、ベッテルは最近、持続可能な技術の進歩に関しては、F1はほかの分野に比べると後れをとっていると主張している。そして、ベッテルはその主張の一環として、最近のグランプリにおいて1992年型ウィリアムズF1マシン、さらには1922年のアストンマーティンをCO2フリー燃料で走らせるというデモンストレーションも行っている。

しかし、ドメニカリは、F1は持続可能性の分野で後れをとっているわけではないと反論している。

「1周か2周のために1台のマシンを用意するのと、70周や1シーズンのために20台のマシンを用意するのには大きな違いがあるんだ」

「我々は技術的に遅れているわけではない。それどころか、予定より進んでいるよ」

そう主張したドメニカリは、次のように付け加えた。

「私が生きている間には間違いなくF1で環境にやさしい燃料を経験することになるよ」

■ベッテルがF1環境担当のような仕事を担当する可能性も?

現在57歳のドメニカリが何歳まで生きることになるのかは神のみぞ知るところだが、環境問題に取り組んでいる人たちからすれば、とてもそこまでは待てないという反応も聞こえてきそうだ。

F1と統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、2030年にはF1でカーボンニュートラルを実現するために、段階的なバイオ燃料化やそれに対応するエンジンの開発などを進めていくという方針を打ち出している。

ベッテルが、今後F1内部において持続可能技術の推進役のような立場で何らかの役割を担う可能性も考えられなくはないかもしれない。

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