マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、自分が2022年のF1タイトル争いにおいて絶対的に有利な立場にいるとは考えておらず、逆に、いまだに自分はまだフェラーリのシャルル・ルクレールを追いかける立場にあると感じているようだ。
■ポイントは大きくリードもマシン的にはフェラーリの方が上
全22戦で争われる2022年のF1シーズンがちょうど半分の11戦を終えた時点で、ランキングトップに立っているフェルスタッペンは2番手のルクレールに38ポイントの差をつけている。
だが、F1関係者の中には、マシンの純粋なパフォーマンスに関してはフェラーリの方が圧倒的に強いと考えている者が多いのも事実だ。実際のところ、2週間前にレッドブルリンクで行われた第11戦オーストリアGP決勝では、ルクレールが楽々と優勝を果たしている。
■オーストリアではスプリント週末だったことも災いした
「まだ僕たちが追いかけているように感じているよ」
今週末に第12戦フランスGP(24日決勝)が開催されるポール・リカール・サーキットで、母国オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』にそう語ったフェルスタッペンは、オーストリアでは何が問題だったのかと尋ねられると次のように続けた。
「タイヤではなかったし、セットアップでもなかった。パッケージ全体がうまくまとまっていなかったんだ」
「何が問題だったのかを詳しく説明するつもりはないけれど、スプリントの週末だったのがよくなかったんだ。あのとき、うまくいかないことがだんだん分かってきていた。そして、そこでは何か手を打とうにももう時間が限られていたよ」
■レッドブルがフェラーリを追う立場なのは変わらない
だが、フェルスタッペンによれば、自分がフェラーリを追いかける立場だと感じるのは今に始まったことではなく、これまでのレースでもずっと同じような感覚を抱いていたという。
「まだ、僕たちが圧倒的に支配した週末はないと思う」
そう語った24歳のフェルスタッペンは次のように続けた。
「最初は、フェラーリに勝つために追いかけていた。その後、彼らがいくつかの故障を抱えたから、僕たちがそれで有利になったし、あるいは戦略的に勝利したときもあった」
「全体的には、フェラーリの方がずっと僕らよりも優勢だったと思うし、僕らはまだ追いかけているよ」
「マシンもまだ重すぎるし、そのせいでいいタイムが出せないんだ」
「だから、僕たちは仕事をやり続けて、効果があるアップデートを持ち込み続けなければならない」
そう語ったフェルスタッペンは、次のように付け加えた。
「僕たちには何の保証もないよ」