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アルファロメオF1の周冠宇「2023年の契約については心配していない」

2022年07月05日(火)0:22 am

先週末にシルバーストンで開催された2022年F1第10戦イギリスGPにおいて、決勝スタート直後に大クラッシュを経験してしまった周冠宇(アルファロメオ)だが、2023年もこのチームで2年目のシーズンを迎えることになるのがほぼ確定的な状況となってきているようだ。

■直近3レースの予選でボッタスを上回った周

初の中国人F1ドライバーとして今年アルファロメオからデビューした周は、開幕戦バーレーンGPではいきなり10位入賞を果たすという幸先のよいスタートを切ったものの、以後のレースではなかなかポイントに手が届かず、昨年までメルセデスに所属していた経験豊かなチームメートであるバルテリ・ボッタスに成績面では大きな差をつけられていた。

だが、バクーで行われた第8戦アゼルバイジャンGPの予選で初めてボッタスを上回った周は、続く第9戦カナダGPと先週末の第10戦イギリスGPの予選でもボッタスに勝つとともに、2戦連続でのQ3進出を果たしている。

■チーム首脳陣も周を高く評価

現在はアルファロメオという名称で戦っているザウバーのチームマネジャーを務めるベアト・ツェンダーは、イギリスGPが行われる前に周について次のように語っていた。

「彼は間違いなく、これまで我々のチームに在籍した中で最高レベルのルーキーだ」

そして、アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールも、イギリスGP決勝では自分には責任のないクラッシュによるリタイアとなったものの、予選9番手という結果を残した周を高く評価している。

「もし、彼がこういう形で続けていけば、我々の会社にとっては彼と一緒に続けることがベストだろう」

ドイツのテレビ局『n-tv』にそう語ったフランス出身のバスールは、周とボッタスのコンビも「完璧」だと言えるほどにうまく機能していると次のように続けた。

「彼はいいやつだし、とてもプロフェッショナルで、チーム指向なんだ」

「彼はグループ全体のパフォーマンスに本当に集中している。それこそが、チームのボスが望んでいることなんだ。そう、彼は素晴らしい仕事をしているよ」

■自信を強める周「来年のことは心配していない」

そして、23歳の周にとっても、最近のパフォーマンスが自信につながってきているようだ。

「2回連続でQ3進出を果たせたのは驚きだったよ」

そう語った上海出身の周は次のように付け加えた。

「自分がF1ドライバーとして成長していると感じているし、それを本当にうれしく思っている」

実際のところ、アルファロメオと周がすでに2023年の契約書にサインを済ませているのか、それともまだ正式に確定していないのかは明らかとなっていない。だが、周は契約のことについて質問されると次のように答えた。

「今後のことについてはまだあまり心配していないんだ。すべてが計画通りに進んでいけば、来年に向けた計画がどうなるのかということを心配する理由はないと思っているよ」。

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