セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が、自分はアメリカのラスベガスよりもオーストラリアのバサーストにあるマウント・パノラマ・サーキットへ行く方がいいと語った。
■ラスベガスでのF1開催を歓迎するマクラーレンのボス
今年アメリカ国内で2つ目のF1グランプリとなるマイアミGPを開催したF1だが、2023年にはさらにもうひとつアメリカでのレースが増えることになっている。世界最大級の歓楽都市として知られるラスベガスのレースだ。
伝えられるところによれば、F1オーナーであるリバティ・メディアは、2億4,000万ドル(約321億円)を費やして“ストリップ”と呼ばれるラスベガス中心地にストリートサーキットを建造する計画だという。
マクラーレン・レーシングのCEOを務めるアメリカ出身のザック・ブラウンはこうした動きは大歓迎だと次のように語っている。
「彼ら(リバティ・メディア)は、彼らの、そして我々のビジネスを築こうとしている。そして彼らがF1を構築するために投資を行っているという事実を考えれば、彼らに対して拍手を送るしかないと私は思うよ」
■僕は山の中のサーキットがいいとベッテル
しかし、レッドブル時代に4度F1チャンピオンとなった実績を持つ34歳のベッテルはそうは考えていないようだ。
「正直な話、僕はベガスへ行ったことがあるけれど、あまり好きだとは思わなかったよ。賑やかすぎるし、人々にも品がないんだ」
「僕だったらバサーストに行くよ。ベガスに注ぎ込む金を使ってすでに存在するサーキットに投資した方がいいと思う。そうすれば本当の挑戦ができるだろうね」
そう語ったベッテルは、オーストラリアのシドニーから約210km離れたニューサウスウェールズ州バサーストの山岳地帯に位置し、バサースト1000キロメートルやバサースト12時間レースなどの耐久レースが開催されることで知られるマウント・パノラマ・サーキットに言及しながら次のように付け加えた。
「僕はあのサーキットは怪物だと思うよ。一度も行ったことはないけれど、いつかあそこを体験できることを期待しているんだ」。