F1トルコGP(イスタンブール・パーク)決勝レースを終えて、ホンダF1の田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)が次のように振り返った。
●【2021年F1第16戦トルコGP】決勝レースのタイム、周回数、ピット回数
■レッドブル・ホンダはダブル表彰台を獲得
雨の中、難しいレースでレッドブル・ホンダは2台そろってダブル表彰台を獲得。強さを見せていたメルセデスに対して最大限の結果を得た。
「今日のトルコGP決勝は、フェルスタッペン選手が2位、ペレス選手が3位に入り、レッドブル・レーシング・ホンダがダブル表彰台を獲得できました。優勝を逃したことは残念ですが、今週末のメルセデスの速さを考えると、我々としては、持てるパフォーマンスを最大限に発揮していいレース結果を得ることができたと思います」
「フェルスタッペン選手はいつも通り安定した走りで2位を堅持しました。ペレス選手もタイヤを上手くマネージして前車をパスし、スタートポジションから一つ上げて3位となり、フェルスタッペン選手と揃って表彰台に登りました。今後のチャンピオンシップを考慮しても、意味のある結果になったと思います」
■ガスリー復調で6位、角田裕毅は序盤にハミルトンを抑える
「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダはガスリー選手が6位と、残念なレースが続いたここ数戦から挽回するパフォーマンスを見せてくれました。角田選手は小さなミスからポジションを落として入賞圏外に終わったことは残念でしたが、序盤にハミルトン選手を後ろに抑え続け、いい走りを見せてくれました」
■本来は“日本GP”、ダブル表彰台で日本のファンに喜んでもらえる結果に
「今週は、本来日本GPが行われるはずだった週末ということで、2つのチームとともに士気高く臨みました。優勝は逃しましたが、ダブル表彰台を獲得し、ドライバーズチャンピオンシップでもトップを取り戻せたことは、日本で応援してくれているファンの皆さんにも喜んでもらえる結果になったかなと思っています」
「これで残すはアメリカ大陸と中東での6戦のみになりました。最高の形でシーズンを終えられるよう、ここからも全力でレースに挑んでいきます」
●【ランキング表】フェルスタッペンがリーダー返り咲き!F1トルコGP終了後のF1世界選手権ポイントランキング