ウィリアムズとアルファロメオが、今後はまったく新たな技術ルールが適用される2022年型F1マシンの開発に集中していく方針であることを明らかにした。
すでにハースが今シーズン中には2021年型マシンの開発を行わず2022年型マシンの開発に全力を注いでいくことを明らかにしていたが、これで3チームが同じ姿勢で今シーズンを乗り切ることを決めたことになる。
今年2月にウィリアムズのCEOに就任したヨースト・カピートは次のように語った。
「今シーズンは過渡的なものだ」
「我々は2022年のマシンに完全に集中している。2021年のマシンにできることはほとんどないからね」
「シーズンを通じて戦っていくし、攻めていくつもりだ。しかし、我々の可能性が限られていることは分かっている」
そして、アルファロメオのテクニカルディレクターを務めるジャン・モンショーもドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、いつチームのリソースを2022年型マシン開発に集中させるかに関しては「すでに決定している」と語り、次のように続けている。
「イモラ(第2戦エミリア・ロマーニャGP/18日決勝)に持ち込む改良パーツは2~3週間前に完成している」
「エンジニアたちは、今では2022年のプロジェクトに取り組んでいるよ」
モンショーによれば、当時ザウバーとしてレースをしていたスイスのチームは2017年に大きなルール変更が行われて以降苦戦を強いられてきたが、それは新しいプロジェクトをうまくスタートさせるための十分なリソースがないことが原因だったという。
「マシンは皆から4.5秒か5秒遅かったし、今でもその影響を受けているんだ」
そう語ったモンショーは次のように続けた。
「今のルールのもとでそういうハンディキャップを抱えていたら、もう終わりだよ。もう再び追い付くことなどできない」
「だから、今とは大きく異なるレギュレーションによる最初のマシンが正しいものであることが我々にとって非常に重要なことなんだ」
そう語ったモンショーは次のように付け加えた。
「そうすれば、もう最下位レベルで常に苦しむといった大きなハンディキャップを抱えずにすむだろうからね」