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F1最高責任者がスプリントレース方式予選のコスト論争に反論

2021年04月07日(水)18:48 pm

今年3レースでスプリントレース方式予選を試験的に導入する計画が進められているが、メルセデスやレッドブルはそのためには追加資金が必要だと主張している。

だが、F1最高責任者のステファノ・ドメニカリは、そのことにこだわり過ぎるとF1が「全体像」を見失う危険性があると指摘した。

伝えられるところによれば、メルセデスのチーム代表であるトト・ヴォルフとレッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが水面下でF1に対してF1チームに対して追加資金の支給を保証するよう求めているようだ。

今年からF1チーム予算にバジェットキャップと呼ばれる上限値が導入されているが、3レースにおいてこれまでの予選に替えてスプリントレース方式の予選を行うことになれば、そのレースでクラッシュしたり、マシンがトラブルを抱えたりするリスクも増えることからF1ではそれに見合った追加資金を用意しておくべきだというのがヴォルフやホーナーの言い分のようだ。

ヴォルフやホーナーは、うわさによれば30万ドルから40万ドル(約3300万円から4400万円)を追加コスト分としてF1に求めているという。

だが、ほかのF1チームの中にはヴォルフやホーナーの姿勢に異議を唱えているところもあるようだ。

例えば、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。

「事前に請求書を作成することはできないよ」

「すべてがうまくいかなければ、トトの見積もりは正しいかもしれない。しかし、ダメージを受けずにスプリント(レース)を乗り切れば、そんなにはかからないよ」

これに関してドメニカリも次のように語っている。

「その(コストの)差は、世間で言われているほど大きくはない」

ドメニカリはさらに、スプリント予選などのために1億4500万ドル(約160億円)と定められている2021年シーズンの予算上限に特例を設けるべきではないと次のように付け加えた。

「挑戦したいことすべてに補償を求めていては、いつまでたってもそこにたどり着くことはできないだろう。全体像を見失ってはならないんだ」

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