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【2020年ランキング】F1ドライバー&コンストラクターズ最終ランキングと振り返り

2020年12月14日(月)0:08 am

2020年の最終戦となるF1第17戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)決勝レースは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポール・トゥ・ウインの完勝でシーズンを締めくくった。

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これで半年で17戦という濃密で、異例づくしの2020年F1シーズンが全グランプリ終了した。

最後はコンストラクターズ・ランキング3位争いに注目が集まったが、全チーム、全ドライバーを簡単に振り返ってみよう。

■コンストラクターズ・ランキング

7年連続コンストラクターズ・チャンピオンという偉業を達成したメルセデス。今年も圧倒的な強さだった。

ランキング2位はレッドブル・ホンダ。チャンピオン獲得を狙ったが、メルセデスを倒すことはできなかった。来季はホンダがF1最後の年となる。この最終戦の強さと速さを維持して、来季こそはチャンピオンを狙いたい。

注目のコンストラクターズ・ランキング3位争いは、レースで5位にランド・ノリス(マクラーレン)、6位にカルロス・サインツ(マクラーレン)が入賞したことで、マクラーレンが逆転でコンストラクターズ・ランキング3位を獲った。

来季からアストンマーティンへと名前を変えるレーシングポイントは、レース序盤でセルジオ・ペレス(レーシングポイント)がパワーユニットのトラブルでリタイア。ランス・ストロール(レーシングポイント)は孤軍奮闘したものの10位でフィニッシュし、1ポイントしか持ち帰れず、コンストラクターズ・ランキングを一つ落として4位となった。来季の活躍にも注目だ。

ルノーF1チームとしては最後のF1レースとなったが、ランキング5位で締めくくった。来季からはルノー傘下のアルピーヌとしてF1に参戦し、ルノーの名はパワーユニットのメーカーとして残ることになる。チームカラーは、これまでのイエローからブルー基調のカラーリングになる予定だ。

ランキング6位はフェラーリ。昨年とは違ってエンジンパワーが大きく落ちてしまい、シャシーも戦闘力がないという厳しいシーズンとなった。レギュレーションが大きく変わらない来季も厳しい戦いになると見られており、レギュレーションが大幅に変わる2022年に集中していくことになる。

ランキング7位はアルファタウリ・ホンダ。フェラーリまで24ポイント届かなかったが、ファクトリーからほど近い地元イタリアGPのモンツァでピエール・ガスリーが優勝し、チームとしては地元で、セバスチャン・ベッテル以来となる通算2勝目を挙げるなどチームの歴史に残る輝かしい年となった。

ランキング8位はアルファロメオだが、アルファタウリ・ホンダとは99ポイント差とその差は大きい。来季も同じドライバーラインナップでどこまで順位を上げていけるだろうか。

ランキング9位はハースF1。来季はロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンに代えて、ミック・シューマッハとニキータ・マゼピンがF1フル参戦を果たす。いよいよシューマッハの名がF1に帰ってくる。一方、マゼピンはその立ち振る舞いが問題視されており、この後のチーム内の対応によっては決定を取り消されることも考えられるだろう。

ランキング10位はウィリアムズ。今シーズン中にチームオーナーがウィリアムズ家から変わり、ひとつの歴史に終止符が打たれた。新体制の元、来季は定位置となりつつある最下位から抜け出したいが、そう簡単にはいかないだろう。

■ドライバーズ・ランキング

2020年のF1チャンピオンは7冠を達成したハミルトン。あのミハエル・シューマッハに並ぶ偉業を成し遂げた。

ランキング2位はチームメートにまったく歯が立たなかったボッタス。来季もメルセデスに残る予定だが、サヒールGPで急遽ハミルトンに代わったジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が大活躍をしたことで、ドライバー変更になる可能性も考えられるが、当然、本人たちもチームもそれは否定。しかし何が起こるのか分からないのがF1だ。

レースで優勝したフェルスタッペンはボッタスに9ポイント届かずランキング3位でシーズンを終えた。最終戦でポール・トゥ・ウインを飾り、この勢いを維持して来季こそはチャンピオンを狙いたいだろう。

ランキング4位はセルジオ・ペレス(レーシングポイント)。F1参戦10年目で悲願のF1初優勝を果たした。実力は高く評価されているが、来季の去就は決まっていない。2021年はF1浪人生活か、それともレッドブル・ホンダから参戦するのか、この後のニュースにも注目だ。

6ポイント差のランキング5位はダニエル・リカルド(ルノー)。来季はマクラーレンへ移籍する。

ランキング6位はカルロス・サインツ(マクラーレン)。来季は苦戦中のフェラーリへと移籍するが、この決断が正しかったかどうかは来季のフェラーリ次第となるだろう。

ランキング7位はアレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)。この結果をヘルムート・マルコがどう判断するのか。レッドブル・ホンダに残れるのか、それとも他の誰かにシートを奪われるのか。

ランキング8位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)。戦闘力のないフェラーリで何度もその才能を見せてくれた。

ランキング9位はランド・ノリス(マクラーレン)。チームメートのサインツとは8ポイント差で終えたが、互角の戦いを見せてくれた。来季は実力者リカルドとともに戦う。

ランキング10位にはピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)。今季はF1初優勝を果たすなど忘れることのできないシーズンになったことだろう。来季はリードドライバーとしてアルファタウリ・ホンダを牽引していく。そのチームメートには日本期待の角田裕毅がF1昇格はほぼ確実と見られているが、まずは火曜日のF1ヤングドライバーテストでの走りを見てみよう。

ランキング11位はランス・ストロール(レーシングポイント)。第14戦トルコGPでは初のポールポジションを獲得し、レースでも成長が見られたが安定感が足りない。来季はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)をチームメートに迎えて、アストンマーティンとして戦う。

ランキング12位は、エステバン・オコン(ルノー)。来季は2冠のフェルナンド・アロンソがチームメートになるが、オコンはまったく怖がっていないようだ。

ランキング13位はセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。マシンが自分のドライビングスタイルにまったく合わなく、チームメートに大きく差をつけられてしまい、往年のキレがなかった。4冠のベッテルだが、来季はアストンマーティン(現レーシングポイント)で復活を期待したい。

ランキング14位はダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)。本人はすでにシートを失うことは決まっていると述べており、その空いたシートは日本人ドライバーの角田裕毅がほぼ決定しているとみられている。しかしクビアトは自分好みのマシンに乗った時の速さは今でも健在で、来季はどこかでリザーブドライバーを務めながら、2022年のF1復帰を狙うことになりそうだ。

ランキング15位は“スーパーサブ”のニコ・ヒュルケンベルグ(レーシングポイント)。いきなり呼ばれて乗ることになったが、驚くべき活躍を見せた。その実力が高く評価され、レッドブル・ホンダのドライバー候補に挙がっている。

ランキング16位はキミ・ライコネン(アルファロメオ)。最年長の41歳だが、来季も残留することが決まっている。

ランキング17位はアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)。チームメートのライコネンと同ポイントでシーズンを終え、着実に成長している。

ランキング18位はジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)。評価の高いドライバーだが、メルセデスでトップを走れる力を見せたことでその評価をさらに高めた。

ランキング19位はロマン・グロージャン(ハース)。最後は大クラッシュ・炎上という形でF1から去って行くことになったが、順調に回復しているようだ。

ランキング20位はケビン・マグヌッセン(ハース)。アブダビGPのレース後にはF1に別れを告げるドーナッツターンを披露した。来季は父親のヤン・マグヌッセンと同じくアメリカを主戦場にする予定だ。

ランキング21位はニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)。チームメートのラッセルとは大きな差がつけられてしまった。その差をどこまで縮められるのだろうか。

ランキング22位は1戦だけの代役出走となったジャック・エイトケン(ウィリアムズ)。しかし、レースではスピンを喫し、それがレース展開を変えるきっかけとなってしまった。

ランキング23位はピエトロ・フィッティパルディ(ハース)。フィッティパルディの名前がF1に戻ってきた。グロージャンの代役として最後の2戦に出場したが、来季のハースのシートはすでに決まっている。

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