アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィが、チームメートのキミ・ライコネンは今でも最高レベルのF1ドライバーだと語った。
2007年のF1チャンピオンであるライコネンだが、2018年シーズン限りでフェラーリのシートを失うと翌2019年にはアルファロメオに移籍。そして現役最年長F1ドライバーであるライコネンは2021年もこのチームで戦うことになっており、来年の10月には42回目の誕生日を迎えることになる。
2019年にアルファロメオのフルタイムドライバーとなり、ライコネンのチームメートとして2年目のシーズンを迎えている26歳のイタリア人ドライバーであるジョビナッツィは1年目こそライコネンに差をつけられていたものの、2年目の今年はその差をかなり縮めることに成功。2020年シーズンのF1は残り3レースとなったが、ここまでにライコネンとジョビナッツィが獲得したポイントはいずれも4ポイントで並んでいる。
一時期は2021年のシートを確保するのは難しいのではないかとのうわさもあったジョビナッツィだが、結局来年もライコネンと共にアルファロメオに残留することが確定している。
2021年の契約を結ぶことができたことで、落ち着いてレースに臨むことができるのではないかと質問されたジョビナッツィは次のように答えた。
「もちろんそうだよ」
「契約書のインクが乾けば大きく息をつくことができるからね。でも、契約できたということだけで自分が違うドライバーあるいはもっといいドライバーになったのだとは思っていないよ」
「キミは今でも現役ドライバーの中では最高レベルの1人だ。彼に勝つためには全てをうまくやる必要がある」
「彼は非常に速いだけでなく、多くの経験も有している。彼は僕にとって完璧な物差しなんだ。僕が彼より前に出るためにはどれだけのパフォーマンスを発揮する必要があるのか分かっているからね。もしそれができれば、単に満足できるだけでなく僕のキャリアにとってもプラスに働くはずさ」
そう語ったジョビナッツィは次のように付け加えている。
「僕はまだ学んでいる段階なんだ。レースごとにね」