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ガスリーの2021年のチームメートはバーレーンGP後に発表するとレッドブル首脳

2020年10月26日(月)18:07 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、2021年にアルファタウリ・ホンダでピエール・ガスリーのチームメートを務めるドライバーについてはバーレーンGP後に発表することになるだろうと語った。

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2019年にはレッドブルのドライバーとしてシーズンをスタートしたガスリーだったが、前半戦が終わったところでジュニアチームであるトロロッソ(現アルファタウリ)に降格となり、その年にトロロッソからF1デビューを飾ったばかりのアレクサンダー・アルボンが入れ替わりにレッドブルへと昇格していた。

再びトップチームであるレッドブルへの返り咲きを目指すガスリーは、今季は第8戦イタリアGPでF1キャリア初優勝を飾るなど、期待以上と言える活躍を見せている。

しかし、レッドブルとアルファタウリのドライバープログラム責任者であるマルコは、2021年にガスリーをレッドブルに復帰させることは考えておらず、今後もアルファタウリの軸として頑張ってもらうつもりだとの発言を繰り返してきている。

ガスリーは先週末にアルガルヴェ・サーキットで行われた2020年F1第12戦ポルトガルGPでも予選Q3に進出し、9番グリッドからスタートした予選では5位でフィニッシュする好パフォーマンスを見せている。

その一方でアルボンは決勝を6番グリッドからスタートしたものの、ポイント圏外の12位で終えており、F1関係者やファンの中にも昨年と逆にガスリーとアルボンを入れ替えた方がよいのではないかとの声もある。

だが、マルコは改めて、今季中はおろか2021年もガスリーをレッドブルに昇格させる計画はないとドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。

「ガスリーはアルタでドライブすることになる。そしてそのチームメートは遅くともバーレーンGP(第15戦/11月29日決勝)の後には発表することになるだろう」

ちなみに、新型コロナウイルスの影響を受けたことにより大幅にカレンダーの見直しを余儀なくされたF1では、バーレーン・インターナショナル・サーキットにおいて2週連続でレースを開催する予定にしており、11月末にバーレーンGPが、そしてその翌週にはサヒールGP(12月6日決勝)が行われることになる。

マルコのコメントが具体的にどのタイミングを指しているのかははっきりしないが、12月上旬までにはアルファタウリの2021年ドライバーラインアップが明らかにされると考えていいだろう。

だが、最近のうわさでは、レッドブル復帰のチャンスが与えられないと知ったガスリーが母国フランスの自動車会社であるルノーのワークスF1チームに電撃移籍する可能性もあると言われている。

もしそうなれば、2021年にアルピーヌとチーム名が変わることになるルノーではフェルナンド・アロンソとガスリーがコンビを組むことになり、エステバン・オコン(現ルノー)はまたシートを失うことになると考えられているようだ。

アルファタウリに関しては2021年に現在F2に参戦している日本人ドライバーの角田裕毅(つのだゆうき)を起用する可能性が高いとうわさされており、ロシア人ドライバーのダニール・クビアトが2020年限りでシートを失うことになるだろうと考えられている。

だが、仮にガスリーがルノーに移籍するといった状況となれば、アルボンが再びアルファタウリに降格するという可能性もありそうだ。

いずれにしても、現時点においてはアルボンが2021年にレッドブルで走る可能性はかなり小さくなってきているのは間違いないと考えられている。

しかし、マルコは、ポルトガルGPでも入賞を逃してしまったものの、アルボンにはまだ残留の可能性もあると次のように語った。

「アレックス(アルボン)にはもっと一貫性が必要だ」

「マックス(フェルスタッペン)とそれほど離れていないときもあれば、非常に大きな差がつくときもあるからね」

「彼はまだ成長段階にあるし、彼は我々のドライバーだ。そして我々は決定を急いではいないよ」

一方、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、アルボンは今週末にイモラ・サーキットで開催されるエミリア・ロマーニャGP(11月1日決勝)において「強く反撃する必要がある」と語り、次のように付け加えた。

「残念ながら、今年はもうあまり多くのレースが残っているわけではないし、我々も徐々に来シーズンのことを考え始めなくてはならない。今後数週間のうちには決断を下す必要がある」

レッドブルがもしアルボンを諦めた場合、2021年にフェルスタッペンのチームメートとなる候補者はニコ・ヒュルケンベルグもしくはセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に絞られていると考えられている。

「候補者たちは間違いなくほかのチームよりもレッドブルのシートを得たいと思っているだろう」

ポルトガルGP決勝後にそう語ったホーナーは、まだ様子を見る時間はあると次のように付け加えた。

「彼らは我々の決断を待っていると思っている」

一方、ホーナーも2021年にガスリーをレッドブルに昇格させる可能性は小さいと示唆している。

「もしアレックスがアルファタウリにいたならば、彼は恐らくピエールと同じくらいいい仕事をしていただろう」

「アルファタウリの方がプレッシャーや期待度は低いし、我々のクルマ(レッドブルF1マシン)はアルファタウリよりももっとドライブするのが難しいんだ。マックスはうまく操ることができるが、ほかの者たちにとってはすごく手強いんだ」

そう語ったホーナーは次のように付け加えた。

「チームの全員がアレックスが自信を持てるように頑張っている。彼には大きな才能があるし、我々はまだ彼を信じているからね。だが、今日(ポルトガルGP決勝)は彼にとっては厳しい日だったよ」

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