フィンランドのF1解説者が、アルファロメオは母国の英雄とも言えるキミ・ライコネンとの契約を延長するべきだと語った。
2018年までフェラーリに在籍していたライコネンだが、2019年にアルファロメオと2年契約を結んでおり、今年でその契約が満期を迎えることになる。
だが、非力なアルファロメオF1マシンで非常に苦しい戦いを強いられているライコネンはすでに40歳に達しており、2020年限りでヘルメットを脱ぐことになるだろうと考えている者が多いのは確かだ。
さらに、フェラーリからエンジン供給を受けているアルファロメオでは現在フェラーリの育成ドライバーであったアントニオ・ジョビナッツィがライコネンのチームメートを務めているが、フェラーリでは2021年に同じくフェラーリの育成ドライバーであり、7度F1王座についたミハエル・シューマッハの息子ミック・シューマッハをアルファロメオからF1デビューさせたいと考えているようだ。
こうしたことからも、ライコネンが2021年にアルファロメオで現役生活を続ける可能性は小さいと見られている。
しかし、ライコネンの母国フィンランドのテレビ局『C More(セイ・モレ)』で解説者を務めるニキ・ユーセラは、非常に経験豊かで実力も確かなライコネンを放出するのはアルファロメオにとってもったいないことだと次のように語った。
「実際のところ、フェラーリエンジンで戦っているチームに目を向ければ、その中で明らかにトップなのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)だ。しかし、それに次ぐのはライコネンだ」
「彼の契約に関して言えば、ハースのドライバーはどちらも弱いし、アントニオ・ジョビナッツィもレースでは劣っている。一方、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に関しては全く話が違ってくるがね」
「だが、フェラーリエンジンを使っているドライバーの中では、ライコネンは間違いなく2番手だ。それは、まだキミのドライビング技術が大きく求められるということを示している。彼はフェラーリのドライバーの中で2番目にいいんだからね」
そう語ったユーセラは次のように付け加えた。
「彼は少なくともあと1年はF1を続けるべきだと私は思っているよ」