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マックス・フェルスタッペン「チームメートは誰でもかまわない」

2020年09月19日(土)16:45 pm

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、チームがチームメートのアレクサンダー・アルボン起用にこだわろうがそうでなかろうが自分にはどちらでもいいことだと語った。

2019年にはトロロッソ(現アルファタウリ)から昇格してフェルスタッペンのチームメートになったピエール・ガスリーが思ったようなパフォーマンスを見せることができず、レッドブルはシーズン後半に向けてガスリーをあきらめ、第13戦ベルギーGPから2019年にF1デビューを飾ったばかりのアルボンを抜擢していた。

だが、新型コロナウイルスにより開幕が7月にずれ込んだ2020年シーズンはアルボンがうまくリズムに乗ることができず、逆にガスリーが非常に好調な走りを見せており、昨年とは逆の形で今年もガスリーとアルボンの入れ替えがあるのではないかとのうわさもささやかれている。

だが、レッドブル首脳はアルボンを擁護し、今季中のドライバー交替はないと明言していた。

そんな中、先週末に行われた今季の第9戦トスカーナGPはフェルスタッペンがレース開始早々にリタイアしたことも含め、セーフティカー導入や赤旗中断による大波乱のレースとなったが、アルボンはそこでうまくチャンスをつかんで3位でフィニッシュ。自身初のF1表彰台に上った。

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、この表彰台がアルボンの自信を強める“ターボチャージャー”となるだろうと語り、次のように付け加えた。

「これが彼の自信のドアを開いてくれることを本当に願っているし、彼が自分のシートやF1にふさわしいのだという自信に満ちてくれることを期待しているよ」

一方、フェルスタッペンは自分のチームメートがアルボンであろうが、あるいはガスリーやそのほかのドライバーであろうが、全く気にしないとオーストリアのテレビ局『ORF』に次のように語った。

「ヘルムート・マルコ(レッドブル/ドライバープログラム責任者)とクリスチャン・ホーナーはずっと何も変えたくはないと言っていた。僕はそれでかまわないよ」

「結局のところ、誰が僕のとなりにいようが関係ないからね。僕は誰にも負けないし」

F1関係者の中には、2019年にダニエル・リカルドを失ったことがレッドブルの痛手となっており、今の状況を改善するためにはもっと経験のあるドライバーを起用する方がいいのではないかと考えている者もいる。

そして、今年限りでレーシングポイントのシートを失うことになったセルジオ・ペレス獲得も検討の価値があるのではないかとの声もある。

しかし、フェルスタッペンは別に経験豊かなドライバーがチームメートである必要はないと考えている。

「1年目ならそれも必要だったかもしれない。だけど、今では自分のやるべきことはかなりよく理解できているよ。最終的に誰が僕のとなりにいようが、それはどうでもいいんだ」

フェルスタッペンにとっては、今年がF1史上最年少チャンピオンとなる最後のチャンスだ。しかし、全17戦のうち9戦を終えた時点ですでにランキングトップのルイス・ハミルトン(メルセデス)とは80ポイントもの差がついてしまっており、現実的に考えればもはやそのチャンスは消えたと考えるべきだろう。

そして、そのフェルスタッペンの現時点での不満は直近2レースで連続してトラブルを抱えたホンダエンジンに向けられているようだ。

最近のうわさによれば、今後のホンダのエンジン改善状況や2022年以降のF1活動継続問題の進展状況によってはフェルスタッペンがレッドブルとの契約を解除し、2022年にメルセデスに移籍する方向で動く可能性も指摘されている。

ホーナーも、フェルスタッペンが抱えている不満は「全く納得できるものだ」と語り、次のように続けた。

「もしマックスがあれほどハングリーでなければ、彼は今の彼のように我々みんなが毎週末勝利を目指して戦うところを見たいと思うようなドライバーにはなっていなかっただろう」

「彼は今はストレスを発散し、それからまた前を向かなくてはならないんだ。我々もソチ(第10戦ロシアGP/27日決勝)に向けて彼と共に調べ、ホンダとチームが目に見えないところでどういうことをやってきたのかを話し合うつもりだ。そうすれば次のレースに向けて是正するための助けになるはずだ」

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