ニコ・ヒュルケンベルグが2021年のF1復帰を目指して現在2チームと交渉中であると認めたが、それはうわさされているようにアルファロメオとハースで間違いないようだ。
ヒュルケンベルグはかつてジュニアカテゴリー時代に現在アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールのチームで走っていたことがある。
バスールと今後のことについて話をしているのかと質問されたヒュルケンベルグは「手短に言えば、イエスだよ」と答えた。
バスールの方もヒュルケンベルグと話をしていることを認めたものの、現時点においては来季のドライバーラインアップのことを検討するのは「まだ早すぎる」としている。
バスールは、これからチームの支援者たちと相談する必要があるし、それに加えて「キミ(ライコネン)がどうしたいかを確認する必要がある」と付け加えた。
一方、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーも、現時点ではドライバー問題は最優先事項ではないとし、次のように語っている。
「まずは、コンコルド協定に対応することになる。我々にとってはもっと重要なことがあるんだ」
しかし、実際にヒュルケンベルグとの交渉状況について質問されたシュタイナーはテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に次のように続けた。
「彼とは2、3度話をしたし、個人的な付き合いもあるよ」
「我々は現在あまりパフォーマンスを発揮することができていない。だから、彼(ヒュルケンベルグ)の立場からもそのことを考える必要がある。彼は我々を信頼できるだろうか、そして我々が彼にふさわしいだろうかということもね」
「なぜなら、彼は非常に優れたドライバーだからだ。あるレベルにいるドライバーなら中団争いにさえ加わることができないチームに入りたいとは思わないだろう」
ヒュルケンベルグと同じドイツ出身の元F1ドライバーであるラルフ・シューマッハは、現時点ではセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)というビッグネームがドライバー市場に出ているという状況もあるだけにヒュルケンベルグはもうしばらく様子を見ていくのではないかと考えている。
「もしセバスチャンがF1を引退することになれば、もっといいコックピットにおさまるチャンスがヒュルケンベルグに生まれるかもしれないよ。例えば、アルファタウリもしくはアストンマーティンなどのね」とラルフ・シューマッハは語った。