セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が、もしうわさされているように2021年にセバスチャン・ベッテルが加入することになれば自分がシートを失うことになるのは「間違いない」と認めた。
最近ベッテルのレーシングポイント移籍に関するうわさが強くささやかれているが、実際のところまだ両者は契約に至っていないと考えられている。
もしベッテルが来季アストンマーティンと名前を変えるチームに加わることになれば、シートを失うのはペレスになるだろうと言われている。しかし、最近になってチームオーナーのローレンス・ストロールは息子のランス・ストロールをはずしてペレスとベッテルを組ませる準備をしているようだとのうわさもささやかれるようになっている。
だが、スペインのテレビ局『Movistar(モビスター)』から、そうしたうわさについて質問を受けたペレスは次のように答えた。
「それははっきりしていると思うよ」
「もし誰かが出て行かなくてはならないとしたら、僕も父親だし、自分の息子を追い出すようなことはしないと思うよ。でも僕にはあまり言えることはないけれどね」
30歳のペレスはレーシングポイントとすでに2021年の契約を結んでおり、母国メキシコのスポンサー企業から強力なサポートを受けている。レーシングポイントがペレスとの契約に設けられた解除条項を行使するとしても、そのスポンサーがらみの問題解決がかなり複雑な状況となるのではないかとも言われている。
「僕に分かっていることは、僕の契約はまだ生きているということだよ」
そう語ったペレスは次のように付け加えた。
「いろんなことが起きているけれど、僕に関して言えば何も以前と変わってはいないし、僕はまだこのプロジェクトを信じているよ。もちろん、内部的には話し合いが行われているけれど、今もなおすべてが有効なんだ」
しかし、ペレスの契約に解除条項が存在しているのは間違いないようだ。ペレスはこれについて次のように説明している。
「どんな契約にもそうした条項はあるよ。それはスポンサーシップの問題にも少しばかり関係しているんだ。それによって解除条項を行使することができるようになる。だけど、僕のスポンサーに関してはそういうことが起こらないように多くの労力が注ぎ込まれたんだ」
これまでの報道によれば、レーシングポイントがペレスの契約解除条項を行使する期限は7月末までだと言われている。この件が最終的にどういう形の決着を見ることになるのかに今後さらに大きな注目が集まるのは確かだろう。