ダニエル・リカルドはマクラーレンに“よく合う”ドライバーだ。
そう考えているのは今年からフル参戦を開始したマクラーレンのインディカー・プロジェクトを率いるジル・ド・フェランだ。
カルロス・サインツがセバスチャン・ベッテルの後任として2021年にフェラーリへ移籍することになったことを受け、マクラーレンでは現在ルノーに所属しているオーストラリア出身ドライバーのリカルドを2021年に迎え入れることになっている。
2018年シーズン途中から昨年までマクラーレンのスポーティングディレクターを務めていたド・フェランは、母国ブラジルの『Globo Esporte(グローボ・エスポルチ)』が運営するポッドキャストにザック・ブラウン(マクラーレン/チームCEO)が2021年に向けてリカルドと契約した理由がよく分かると次のように語った。
「私の意見は個人的なものだが、ダニエルはすごく速いし、勝利したこともあり、F1タイトル争いもしてきた」
「私は最近ちょっと(F1チームから)離れているのでアンドレアス・ザイドル(マクラーレン/チーム代表)が何を目指しているのかは分からない。しかし、私はザック・ブラウンのことはよく知っている。彼とは長く仕事をしてきたからね。そして、リカルドはフィットすると私は思っているよ」
「決して100パーセント分かるわけではないが、私はダニエルがあのチームにはうまく合うだろうと思っている」
2003年のインディ500チャンピオンでもあるド・フェランは、7月初旬にオーストリアでスタートするF1の無観客レースは、最近同じく無観客でシーズン開幕を迎えたインディカーやNASCARの例を見てもきっと順調に開催できるはずだと考えている。
「彼らはこの環境のもとでベストを尽くしたと思っている」
そう語ったド・フェランは次のように付け加えた。
「NASCARはすでに何レースかやったし、我々(インディカー)も1レースを行ったが、アメリカでの評判はよかった。我々のレースはかなり面白かったし、その面では悪いことは何もなかったよ」