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【フェラーリ】F1オーストリアGPに15馬力アップのエンジン投入か

伝えられるところによれば、フェラーリは7月初旬にオーストリアのレッドブルリンクで開催される2020年最初のF1レースに出力と信頼性を向上させたエンジンを持ち込むことになるようだ。

ドイツのテレビ局『Sport1（シュポルト1）』の記者を務めるラルフ・バッハによれば、フェラーリエンジンは2月にバルセロナで行われたプレシーズンテストのときに比べると15馬力の出力アップとともに信頼性も向上させたエンジンをオーストリアでのレースに投入することになるという。

プレシーズンテストでのフェラーリエンジンは明らかに2019年に見せたようなアドバンテージを示してはいなかった。これはその合法性に疑惑が持たれたことでF1統括団体であるFIA（国際自動車連盟）との間で何らかの技術もしくは手法を使用しないことで合意したためだと考えられている。

現チャンピオンチームであるメルセデスを率いるトト・ヴォルフ（チームCEO）は、「フェラーリのパワーユニット（F1エンジン）は昨年の方がもっと力強かった」と語ったものの、今年のエンジンがどれだけの力を持っているのかは実際にオーストリアでの戦いぶりを見てみないことには判断できないと次のように続けた。

「誰もが本当の強さを見せるのは予選とレースだけだ。そしてまだ我々はそこに至っていない」

「だが、私はホンダとルノーも見くびってはいないよ。私の印象では、今やすべてのエンジンメーカーがほぼ横一線に並んでいると思う」

伝えられるところによれば、フェラーリは2020年シーズンのスタートに向けてエンジン性能の向上とともに今季型トランスミッションの設計にも手直しを加えたようだ。しかし、空力パーツの改良に関してはもう少し先になるだろうと考えられている。