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【F1日本GP中止】鈴鹿サーキット「やむなく中止の判断」・・・国際イベント開催の難しさとは

2020年06月12日(金)20:20 pm

鈴鹿サーキットを運営する株式会社モビリティランド(本社:三重県鈴鹿市)とF1運営団体は12日(金)、「2020 FIA F1世界選手権シリーズ ピレリ 日本グランプリレース」の開催を中止したことを正式に発表した。F1日本GPは1987年以来初めての中止となった。

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新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックにより、サッカーなど他のスポーツと同様にF1も開幕を見合わせてきたが、7月初旬から9月初旬にかけてヨーロッパで8レースを無観客で開催することを発表している。

しかし今回、F1アゼルバイジャンGP、F1シンガポールGP、そして10月に開催予定だったF1日本GPの中止が発表となった。

■なぜ6月に開催中止を決断?

2020年10月11日に開催予定だったF1日本GPだが、なぜ4ヶ月前の6月に中止を決定したのだろうか?

F1日本GPのプロモーターであるモビリティランドは、「国内外における新型コロナウイルスの感染拡大状況や各地域での防止対策などを踏まえ、慎重に検討を重ねてきた」としながらも、「現段階で海外からの渡航に関する規制解除の見通しが立っていない社会状況および国際的に大規模な移動を伴うイベントの特性を鑑み、開催中止を判断した」と発表。

株式会社モビリティランドの田中薫社長は、「安心・安全な環境で開催するための準備期間も考慮し、やむなく中止の判断」をしたと発表している。

決定に至るまでには複数の要因があると思うが、海外からの渡航規制があり大規模な移動が難しいこと、が最終決定の要因となったようだ。

人の移動に加え、国際的な大規模イベントであるF1は、F1マシンやタイヤ、ピット機材などを空輸や船便で数ヶ月前に予定しなければならず、時間のかかる船便などの手配を予定できないという事情もあるだろう。

モビリティランドは2021年の開催に向けて準備をしているというが、大規模国際イベントの開催までには十分な準備期間が必要となることがわかった。

チャンピオン獲得を狙うレッドブル・ホンダの鈴鹿サーキットでの優勝争いを楽しみにしていた日本のF1ファンにとっては特に残念な知らせとなった。2021年には延期された東京オリンピックも控えており、1日も早い終息を願うばかりだ。

●F1日本GPの中止が正式決定。アゼルバイジャンとシンガポールもキャンセルに

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