F1は12日(金)、今年はアゼルバイジャンGP、シンガポールGP、そして日本GPの開催を断念したことを明らかにした。
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本来であれば過去最多となる全22戦で争われる予定だった2020年シーズンだが、今年は新型コロナウイルスのパンデミックによりこれまで1レースも開催できない状況が続いている。
これまでに第1戦オーストラリアGP、第5戦オランダGP、第7戦モナコGP、第10戦フランスGPの中止が確定していたが、これに新たに上記3つのレースが加わったことになる。
F1は12日に発表した声明の中で今回の決断に至った経緯を次のように説明している。
「我々及びアゼルバイジャン、シンガポール、日本のプロモーターは2020年シーズンのレースをキャンセルするという決断に至った」
「この決断に至ったのは、それらの国々においてプロモーターたちが異なる困難を抱えていることがあった。シンガポールとアゼルバイジャンは市街地サーキットの建造に長いリードタイムが必要であり、いつ開催できるか不透明な状況が続く中での開催は不可能だという結論になった。そして日本においては、渡航制限が続いており、レース開催は難しいとの判断に至ったものだ」
F1は7月初旬から9月初旬にかけてヨーロッパで8レースを無観客で開催することを発表している。
そして伝えられるところによれば最終戦アブダビGPを12月中旬に位置づけ、それまでの間にあと7レースから10レースを加えた修正カレンダーを検討しているとされており、レッドブルリンクでのオーストリアGP開始前までにはそれが発表されることになると考えられている。
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