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ベッテルという“ヒーロー”を失いたくないF1最高責任者

2020年06月03日(水)17:17 pm

F1最高責任者のチェイス・キャリーが、セバスチャン・ベッテルには来季以降もF1に留まって欲しいと示唆した。

今年限りで2015年から所属していたフェラーリを離脱することが確定しているベッテルだが、来季に向けた選択肢に関してはメルセデスもしくはルノーへの移籍、あるいはこのままF1を引退することの3つに絞られるのではないかとうわさされている。

最近F1撤退のうわさを公式に否定したルノーだが、伝えられるところによればかつて2005年と2006年に共にF1タイトルを獲得したフェルナンド・アロンソの復帰も選択肢に入っているようだ。

ドイツの『f1-insider.com』は、ルノーとアロンソは2年契約という条件で交渉を行っているとしている。

アロンソがF1チャンピオンとなった当時ルノーのチーム代表を務めていたフラビオ・ブリアトーレは次のように語っている。

「前歴もいいし、相性もいい。両者にとって道理にかなっているよ」

うわさではルノーはすでにベッテルにオファーを出したようだとも言われている。だが、「勝てるF1マシン」を手にできない場合、ベッテルはこのまま引退という道を選ぶのではないかとの見方をしている者も少なくない。

一方、元F1ドライバーであり現在はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の代表を務めているゲルハルト・ベルガーは、ベッテルにとってベストなことはDTMに転向することだと主張している。

「真面目な話、ぜひそうすべきだよ」

母国オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』にそう語ったベルガーは次にように付け加えた。

「彼は今でも最高レベルのドライビングができるし、ほかの素晴らしいドライバーたちと戦うことができる。彼が好きなレーシングカーでね」

だが、F1オーナーのリバティ・メディアの一員としてF1最高経営責任者のポジションにあるキャリーは、F1における「ヒーロー」だと誰もが認めるベッテルを失いたくはないようだ。

「我々のドライバーたちはヒーローなんだ」

ドイツのテレビ局『RTL』にそう語ったキャリーは次のように付け加えた。

「世界はヒーローたちを愛している。そして4回もF1チャンピオンになった者は我々にとって偉大なヒーローだよ」

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