カルロス・サインツ(マクラーレン)が、自分は“ナンバー2ドライバー”になるために2021年にフェラーリに行くわけではないと主張した。
今週、フェラーリの匿名内部関係者が、2021年以降はシャルル・ルクレールをナンバー1ドライバーとして処遇し、サインツはルクレールをサポートする役割に回ることになるという趣旨の発言をしたことが報じられた。
だが、これに対しサインツは母国スペインのラジオプログラムである『El Partidazo de Cope(パルティダソ・デ・コペ)』に次のように語った。
「いや、僕は自分がナンバー2ドライバーになるような契約にはサインしていないよ」
「これまでに結んだ全ての契約と同じように、それにはチームがドライバーの上位に位置すると書かれている。だけど、2番目、あるいは誰かをサポートするなんてことは何も書かれていないよ」
「分かっていることは、僕は何よりも勝利を目指してフェラーリで全力を尽くすということさ。僕はほかのドライバーは全てライバルだと見なしているし、心配はしていないよ。もし困難な状況になったとしても、僕は正しい判断をするつもりさ」
サインツが来季はフェラーリに移籍することが決まったことで、現在所属するマクラーレンでは今後サインツをF1マシンの開発作業には関わらせないようにするのではないかと考えられている。
しかし、サインツはそんなことはないはずだと次のように語っている。
「彼ら(マクラーレン)は全てのことを僕に話してくれると思うよ。なぜなら今年と来年に向けて彼らを手伝えることが僕にはたくさんあるからね」
「彼らに言ったんだ。僕にも知らせてくれってね。だって、僕は誰よりもできるだけすぐにマクラーレンが表彰台に上るのを見たいと思っているんだからね」
一方、同じスペイン出身の友人でもあるフェルナンド・アロンソがルノーからF1復帰するのではないかとうわさされていることについて質問されたサインツは次のように答えている。
「現時点では、ルノーは競争力のあるチームではない。だけどF1には変化も生じる。それがフェルナンドのF1復帰に関する決断の助けになるかどうかは僕には分からないけれどね」
「彼とこの話題についての話はしていないんだ。だから、彼がどういう考えを持っているのか、あるいはどれだけ復帰したいと思っているのかはは分からない」
そう語った25歳のサインツは次のように付け加えた。
「だけど、F1が最高のドライバーのためのものであることはよく分かっているし、彼はそのひとりだよ」