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今年のF1は全てキャンセルすべきとの意見を変えないバーニー・エクレストン

2020年05月29日(金)19:30 pm

前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、今年F1レースを開催するのは「誰にとってもよいことではない」と語った。

28日(木)に、新型コロナウイルスのパンデミックにより“延期”となっていたF1オランダGPが正式に2020年中の開催を断念したことが明らかとなった。

本来5月初旬に1985年以来35年ぶりにザントフォールト・サーキットで復活開催される予定だったオランダGPはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の活躍もあってすでにチケットは完売となっていた。それだけに地元のファンもフェルスタッペンもがっかりしているに違いない。

オランダGPのスポークスマンを務める元F1ドライバーのヤン・ラマースは、無観客レースとして開催することも検討されていたものの、それは自分たちの意に反するものだったと次のように語った。

「F1がザントフォールトに帰ってくるのを、オランダのレースファンと一緒にその瞬間を祝いたかったんだ」

「35年も待ち続けたわけだから、もう1年待つこともできるよ」

一方、今年ハノイで4月に初開催が予定されていたベトナムGPだが、『Vietnam News(ベトナム・ニュース)』紙が報じたところによれば2020年内に無観客レースを開催する可能性を除外していないという。

だが、伝えられるところによれば、無観客レースとして実施した場合オーガナイザーは3200万ユーロ(約38億円)の損失を被ることになるという。

また、シンガポールも本来予定されている9月にレースを開催すべく準備を進めていると伝えられている。しかし、シンガポールGPやその次に予定されているロシアGP、そして日本GPが開催可能となるかどうかは今後の新型コロナウイルスの収束状況次第であることは間違いないだろう。

伝えられるところによれば、来週早々にもヨーロッパで8レースを行う修正版カレンダーが発表されるものと考えられている。

だが、89歳のエクレストンは今年のF1は全てキャンセルすべきだという意見を変えていないようだ。

「政府は『大変申し訳ないが、それはできない』と簡単に言うことができるし、このウイルスの第二波が起きる可能性もある。そうなれば計画したこと全てが突然停止されることになる」

「今季は誰にとってもよくないし、最大の問題はこの状況がいつ終わるのかが分からないことだ」

『The Evening Standard(イブニング・スタンダード)』にそう語ったエクレストンは次のように付け加えた。

「もし誰かがこれは9月もしくは10月に終わると言うことができるのであれば計画だって立てられるだろう。しかし、どうやって計画を立てられると言うんだい? あるのは期待だけだよ」

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