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2025年までにF1エンジンの“MGU-H”廃止を目指すFIA

2020年05月26日(火)19:27 pm

FIA(国際自動車連盟)では、現在のF1エンジンにおける主要コンポーネントのひとつであるMGU-Hを2025年までに廃止する方向で準備を行っているようだ。

2014年にF1エンジンルールが大きく変更され、パワーユニットと呼ばれる現行F1エンジンが導入された。その後、最強F1エンジンを手にしたメルセデスが2019年まで6年連続でF1タイトルを独占している。

最近でこそ各メーカーのF1エンジンのパフォーマンス差がそれほど大きくはなくなってきているが、ルノーやフェラーリ、そして2015年にマクラーレンと組んでエンジンサプライヤーとしてF1復帰したホンダも大苦戦したことは改めて説明する必要もないだろう。

パワーユニットはICE(内燃機関)、TC(ターボ)、MGU-H(熱エネルギー回生システム)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、ES(バッテリー)、CE(電子制御システム)の6つの主要コンポーネントが組み合わされた非常に複雑なハイブリッドエンジンだ。そして、その中でも特にMGU-Hは複雑で、製造コストも非常に大きいとされている。

F1統括団体でもあるFIAやオーナーのリバティ・メディアは、F1発展のために新たなチームやエンジンメーカーのF1参入を期待しているが、現在のパワーユニットが非常に高度な技術が要求される複雑なものとなっており、コストも非常にかかることがそれを阻む要因になっていると考えている。

そして、伝えられるところによれば、現在FIAの会長を務めるジャン・トッドはできれば2025年以前にもMGU-Hを廃止したいとの考えを持っているようだ。

新型コロナウイルスのパンデミックによりレースが開催できない状況となっていることから、現時点ではF1エンジンに関する技術ルールは凍結されることになっており、現在のエンジンの開発に関しても2023年までは制限もしくは凍結される可能性があると言われている。

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