ロシアのF1解説者が、2020年のF1は全てキャンセルすべきだと発言したバーニー・エクレストンを「不誠実」だと批判した。
新型コロナウイルスにより世界中で大規模イベントの禁止や自粛が続いているが、F1では7月から無観客レースを開催する方向で調整が進められている。
ロシアのテレビ局『Match TV(マッチTV)』でF1解説者を務めるアレクセイ・ポポフは、F1は今年なるべく多くのレースが開催できるよう週末のフォーマットを変更することも試みるべきだと『RIA Novosti(ロシア・ノーボスチ通信社)』に次のように語った。
「私なら土曜と日曜に2回ショートレースを行うこともためらわないよ」
「週の半ばにレースを行うことも難しいことではないだろう。サッカーのチャンピオンズリーグのようにね。世界のほとんどが隔離状態にあるわけだから、週のうちにレースをすることも絶対に可能だよ」
ポポフはさらに、前F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、これまで何度か2020年のF1は全てキャンセルしたほうがいいと語ったことに対して次のように語った。
「私は、それは不誠実だと思う」
「私はほぼ100パーセント間違いないと思っているのだが、もしもバーニーが今でもF1運営に携わっていたとしたら、外部からの危険にもかかわらず、少なくとも最初の2レースは予定通り開催していたはずだよ」
「それらは無観客のレースとして行われていたかもしれない。だが、絶対に開催されていたはずだ」
そう述べたポポフは次のように付け加えた。
「休止せざるを得ない状況によっていくつかのチームが存続の危機に見舞われることはエクレストンも完璧に理解しているはずだからね」