レッドブル・レーシングのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーが、F1オーナーのリバティ・メディアが新型コロナウイルスにより存続の危機にさらされているチームの救済に動くことになるだろうと語った。
現時点では開幕戦から第9戦までの延期もしくは中止が確定している2020年のF1シーズンだが、リバティ・メディアはなんとか7月からレースを開催したいと考えているようだ。
F1チームはレースが開催されないことで収入を得られない状況に陥っているが、中でも自動車会社などの後ろ盾を持たない小規模プライベートチームはまさにチーム存続の危機に瀕している状況だ。
そうしたチームのひとつであるウィリアムズのチーム副代表を務めるクレア・ウィリアムズは、自分たちのような小規模チームが生き残るためには早期にF1レースを行うことができるかどうかが「非常に重要」になると認めている。
だが、こうした中、前F1最高責任者のバーニー・エクレストンや前FIA(国際自動車連盟)会長のマックス・モズレーなどは2020年のF1選手権はすべてキャンセルすべきだとコメントしている。
2005年からレッドブル・レーシングをチーム代表として率いているホーナーは、そんなことになればF1にとっては「大打撃となるだろう」と語り、次のように続けた。
「その点に関しては、主催者(リバティ・メディア)が決めなくてはならない」
「これは彼らの仕事だからね。レースをするにはチームが必要となるわけだから、彼らはそうした状況にあるチームをどうやって救うかを決めなくてはならない」
「リバティのみんなは来年も選手権を行うために10チームがグリッドに付くことができるよう、やれることは何でもするだろう」
46歳のホーナーはそう語ると、次のように付け加えた。
「彼らのビジネスを守るために、私は彼らが助け船を出すと信じている。つまり、そうしたチームたちが来年も存在し続け、参戦することができるように金を払うだろうということさ」