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ピエール・ガスリー「たとえ奇妙なレースであっても早くF1を始めたい」

2020年04月22日(水)17:31 pm

アルファタウリのピエール・ガスリーが、たとえ観客がいないサーキットで“奇妙な”レースを行うことになるとしても、早くレースが始められることを期待していると語った。

現在、新型コロナウイルスにより世界中でスポーツイベントが開催できない状況となっており、F1ドライバーたちも今後に向けて不安を抱えている。

過去最多となる全22戦で開催される予定だった2020年のF1だが、ここまでにすでに9戦の延期もしくは中止が確定している。

F1ではなんとか早期にレースを開始したいと修正版2020年F1カレンダーの策定に取り組んでいると伝えられている。だが、実際のところいつになったらレースが開始できるのか、現時点では全く予想が立たない状況だ。

「もし世界中でこの状況が収束しなければ、全くレースができないことも考えられるよ」

そう語ったマクラーレンのカルロス・サインツは次のように続けた。

「だけど、それは僕にとってはすごく受け入れがたいことだと言わざるを得ないよ。2、3レースでもできればうれしいけれど、今は何も考えないようにしているんだ」

「これは自動車レースだけの問題じゃなく、多くの職業に関わる問題だからね」

サインツは、たとえ新型コロナウイルスが完全には終息しなくても、工夫の仕方でレースを行うことは可能だろうと考えている。

「10レースが開催できる可能性はあるんじゃないかと思う。あるいは、8レースから14レースの間になるかもしれないけれどね。同じサーキットで2レースをしたり、ゴーストレース(無観客レース)にしたり、2日間のイベントにしたり、それら全てが可能だと思っている」

そう語ったサインツは次のように付け加えた。

「全く違うF1になるだろうね」

レッドブルのリザーブドライバーを務めるセバスチャン・ブエミも、いつレースができるようになるかは分からないとしている。

「7月末か8月にはそうなって欲しいと願っているけれど、分からないな」

現在はフォーミュラEの中心的ドライバーでもあるブエミは母国スイスの『Blick(ブリック)』にそう語ると次のように付け加えた。

「すぐに飛行機の手配ができるのかどうさえ分からないよ」

そして、レッドブルのジュニアチームであるアルファタウリのピエール・ガスリーも母国フランスの『Vosges Matin(ヴォージュ・マタン)』に次のように語っている。

「始められるようになるのが待ちきれないよ。だけど、何よりもこの業界で働き、移動する全ての人たちの安全が大事なんだ」

「誰も危険な状況に置いてはならないし、それによって違いが生じるはずだからね」

「ドライバーは誰もがサーキットに行ってレースをしたいと思っている。でも、今は解決すべきほかの問題がある」

「次のグランプリはフランスになる可能性もあるけれど、それはちょっと難しそうだ。今はオーストリアの話もでているけれど、それが実現可能であることを期待しているよ」

伝えられるところによれば、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は7月初旬にオーストリアのシュピールベルクに位置するレッドブルリンクで今年最初のF1が開催される可能性が高いとしている。

だが、そのレースは無観客で行われることになり、安全のためにメディア関係者の来場も禁止するといった一定の制限が設けられるだろうと言われている。

「もしそれが全員にとって最も安全な対策であり、そうすればF1選手権を早めに開始できるのであれば、もちろんそうすべきだと僕は思うよ」

そう語ったガスリーは次のように付け加えた。

「だけど、奇妙なものになりそうだね」

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